9月に入り秋の気配を感じるウィーンとなりました。
夏の休暇も終わり、今週の月曜日から学校も始まりました。
またいつものウィーンに戻ったような感じです。
さて、前回ウィーンによく見られるこの時期の花197では野生のシクラメンを紹介しましたが、気付いたらそれからほぼ1ヵ月花の話題になりませんでした。
何をここに書こうかということは基本的に決めているわけではなく、その時の気分で書いていますので、テーマの秩序はありません。
しかし、お陰様で私のこのホームページには毎日何百という方々が訪れて頂いているので、ウィーンやオーストリアの素晴らしさが少しでも伝われば幸いです。
今日は久しぶりに花の話題です。
こちらはドイツ語で
Prächtige Herbstzeitlose (プレヒティゲ・ヘルプストツァイトローゼ)、
学名でColchicum spesiosum、
日本語ではイヌサフランとか学名の通りコルチカムとも呼ばれています。
Herbstはドイツ語では"秋"という意味です。
ユリ科(イヌサフラン科)でイヌサフラン属の多年草です。
原産は中央ヨーロッパで、ヨーロッパ中南部や北アフリカにも分布しています。
コルチカムは全部で約60種類ぐらいある球根植物です。
開花時期は9月~10月で、花の色はピンクが一般的ですが、紫や青紫などもあります。
写真のものは薄い紫ですね。
花の長さは3cm~5cmぐらいで、高さは25cmぐらい、花弁は6枚で、花が咲くころには葉はなくなっています。
遠くから見るとクロッカスのような雰囲気です。
こちらでは湿った草原地帯に多く見ることができます。
イヌサフランは猛毒で、食べると呼吸困難となり死に至ることもあります。日本でも2014年、2015年に実際にこれを食べたことで死亡した例があります。
こちらでは自然の草原のような緑地帯によく見られ、たいていまとまって咲いています。写真はベルヴェデーレ宮殿横にある植物庭園に野生で咲いているもので、2017年9月2日11:15頃の撮影です。