知られざる美しい中庭風景 47

荘厳な建造物が立ち並ぶウィーンの街を普通に歩けば街並みを意識するでしょう。

そのため建物の中に中庭があることはあまり気付きません。

しかし、ウィーンを高い所から見ると建物にはたいてい中庭があることがわかり、そのような中庭空間は外とは全く違う世界を演出しています。

前回の知られざる美しい中庭風景46ではウィーン7区の一角を取り上げました。

今回はちょっと大きな中庭空間です。

 

こちらは印象的なアーチの窓が多く見られる緑が豊かな中庭です。

日本で言うと4階建て構造で、1階、2階は大きなアーチがひとつ、3階には小さなアーチが3つ、最上階は2つのアーチが綺麗に並べられています。

実際最上階は2つのアーチがひとつのスペースに入っていますが、この階だけ見ればアーチの連続です。

これはRundbogenスタイルと呼ばれ、ルネッサンス様式的な雰囲気です。

緑の部分はカフェレストランになっています。

この中庭は中心から離れた所にある軍事史博物館です。

 

こちらは軍事史博物館のまた別の中庭です。

ここは広い中庭空間ですが、何と言っても戦車が何台も置かれています。

軍事史博物館はウィーンのベルヴェデーレ宮殿に近い所にARSENAL(アルゼナール)という煉瓦造りの建物が多く並んでいる所で、リンク道路時代の有名な建築家で楽友協会や国会議事堂を建てたテオフィル・ハンセンとルードヴィヒ・フェルスターによってビザンチン・ネオゴシック様式で1856年に建てられました。

ビザンチン・ネオゴシック様式と言ってもゴシック様式特有の尖塔アーチは見ることができす、むしろアーチが多く、ルネッサンス的な要素を強く感じると思います。

 

 

 

 

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