ウィーンに来られる団体ツアーの場合、平均的に2泊、忙しい場合は1泊、もっと忙しい場合はウィーンの外から来て観光後ウィーンには泊まらずに移動・・・という3つのパターンが多いでしょうか。ウィーンに数泊するツアーもあるのでそのような時には数日間に渡ってウィーンだけを観光する場合もありますが数から言えば前述したケースよりも遥かに少ないです。
団体ツアーでウィーンに来たらとてもよかったのでもっとウィーンをゆっくり深く楽しみたい・・・と言う方が多く、再び個人旅行でウィーンを訪れる方がとても多いです。
団体ツアーの忙しい限られた時間の中でもウィーンの魅力が少しでも伝わって、再度ウィーンを訪れる方が多くいらっしゃるのはガイドとしてとてもうれしい限りです。
団体ツアーの場合はまずシェーンブルン宮殿は外せません。
ここ数年はベルヴェデーレ宮殿のクリムトを鑑賞することもとても多くなりました。大型バスが使えますからリンク道路を車窓から・・・というのも一般的です。
また、シュテファン大聖堂を近くで見るということも大変に多くなりました。
個人旅行される方からは信じられないと思いますが団体ツアーでウィーンに来て、シュテファン大聖堂を見ない方はとても多いんですね。
理由のひとつはシュテファン大聖堂へはバスが横づけできないので、ちょっと歩かなければいけません。
4年前までは横づけできましたが、でもそこから乗車はできなかったので、結局バスが止まれる所までは歩いたわけですが、現在では全くバスが入れませんので歩いて大聖堂へ行くわけですから時間がかかります。
そのため多くの旅行会社はシュテファン大聖堂を外しての内容を多く提供していますが、ここ数年は他社との価格競争もあって観光箇所を詰め込むパターンが多いので、忙しい観光でもシュテファン大聖堂を近くで見ることが多くなってきています。
ウィーンの歴史が一番詰まっているのは世界遺産の要である旧市街地ですからそのほぼ真ん中に立っているシュテファン大聖堂はとても重要です。
ある晴れた日の早朝のシュテファン大聖堂です。青空とシュテファン大聖堂のゴシック様式がとても印象的です。
左の写真はグラーベン側からシュテファン大聖堂を眺めていますが、普段はこの辺りはたくさんの人が歩いたり、観光している人が多いですがこの時間は閑散としています。奥のアイーダにもたくさんの人が座っていますがもちろん誰もいません。
今でこそこのシュテファン大聖堂は街の真ん中ですが、ウィーンがローマ時代のヴィンドボナだった頃はその外側にこの場所は位置していました。
最初からこのような素晴らしいゴシック様式で建築されたわけではありません。
ちょっと別の角度からシュテファン大聖堂を見てみましょう。
左は北側からの眺めで、こちらには未完成である北塔があり、この上にはオーストリア最大の鐘「プンメリン」がありますね。ここから見られる高い南の塔もとても印象的です。
右は高い塔の真下から見ています。
この塔はオーストリアで一番高くヨーロッパでは3番目の約137mです。
ここから見ている限りではそこまで高いとは感じません。
青空に突き刺すようなこの塔はとても美しいです。
普段見慣れているシュテファン大聖堂ですが改めて見るとまた美しいです。