ウィーンは"森の都"とも形容され緑豊かな街であるとともに、かつての帝国の都ですから荘厳な建造物に囲まれていて、優雅さと上品さが感じられる美しい街です。
ウィーンにだってウィーンの森があるので豊かな自然に触れることが簡単にできますが、ウィーンの外に行くともっと豊かで長閑なオーストリアの美しい風景に出会えます。
ガイドブックには決して紹介されないような、しかし地元での有名なスポットがたくさんあります。
私も時間がある時には家族と色々な所に出かけていますが、うちがよく行くお気に入りの場所のひとつを紹介します。
こちらはNaturpark Buchenberg(自然公園 ブッヒェンベルク)です。
オーストリアには48の自然公園があり、どれも個性があってオーストリアの美しい自然に触れられる地元では人気あるスポットになっています。
巨大な石があるBLOCKHEIDE(ブロックハイデ)、Hochmoor Schrems(ホッホモーア シュレムス)、Hagenbachklamm(ハーゲンバッハクラム)、Sparbach(シュパールバッハ)などはうちがよく出かける自然公園です。
このNaturpark BuchenbergはNiederösterreichのMostviertelのWaidhofen a.d.Ybbsにあります。
Waidhofen a.d.Ybbsは12世紀以降この近くで鉄鉱石が採掘されて、その商業通りが交差した街なので、鍛冶屋業が発達しました。
ここまではウィーンの国立オペラ座からだと車で150kmぐらい西に走ります。
最近入り口まで車が入れなくなりましたので、(身障者とベビーカーを持った人は除く)下の国道121号線界隈に車を停めて、5~6分歩いて上ります。
まもなく上の写真に見られるように視界が開けてきて、右上の写真はここの入り口です。
このWaidhofen a.d.YbbsはYbbstaler AlpenというNiederösterreich,Oberösterreich,Steiermarkにまたがるオーストリアアルプス一角のAlpenvorlandという裾野的な所に位置しています。
この自然公園BuchenbergはTierpark(動物公園)、Kletterwald(クライミングの森)、Bogensport(弓スポーツ)の3つの部分に分かれていてそれぞれ別料金です。
BuchenbergとはこのWaidhofen a.d. Ybbsの文字通りの山で標高790mです。
うちはここではいつも動物公園に入って散策します。
Buchenbergの傾斜を利用して、多くの動物達が放し飼いされています。
写真に見られるようにコウノトリやフクロウもいます。
特にフクロウは森の中に仕切られた領域がいくつもあり、それぞれ種類の違うフクロウが飼育されています。
写真では左がBartkauz、右はSchnee-Euleです。
狸や狼、ヤマネコもいます。
自然公園内ではこのような美しい自然の風景が随所に見られます。
子供達の遊び場や自力で動かすゴーカート、トランポリンなどもあってかなり楽しめます。
ゴーカートのコース上にも動物が歩いています。
Buchenbergの斜面に広がっている自然公園なので視界が開けて居る所もあれば森の中も歩きます。
ずっと奥まで歩いて行くと、上の写真のように迷路とアスレチック的な公園もあります。
うちがここに来た時には毎回迷路を楽しんで、ここで休憩します。
自然の中でこのようなアトラクションがあるのもうれしいです。
手前に見える街がWaidhofen a.d.Ybbsで、人口11.400です。
ずっと奥の山の上に見えているのはBasilika Sonntagbergという知られた教会です。
ウィーンからはちょっと遠いですがオーストリアの長閑な自然に出会えます。