ウィーンは"森の都"と形容される通り、ヨーロッパの中で街の広さに対して緑の比率が最も高い街です。
中心のリンク道路沿いにも市立公園や王宮庭園などを始め5つもの大きな公園があり、リンク道路の街路樹の緑もとても素敵です。
中心から離れてもシェーンブルン宮殿やプラター公園などの有名な公園や庭園、それ以外だって至る所に公園や街路樹地帯があり数えきれません。
ウィーンの街を歩く時に"緑"を意識して下さい。本当にこの街は緑が多いことがわかりますよ。
ウィーンの街中に大きな緑よりもっと大きな緑がウィーンの森です。
さて、今日は観光ではまず行かない地元で有名な公園をひとつ話題にしましょう。
こちらはウィーン21区(フローリッズドルフ)の一角にあるWassepark(ヴァッサーパルク)です。Wasserは水という意味ですから"水の公園"と日本語に訳していいでしょうか。
WasserparkはAlte Donauの一番上流側の一角です。
Alte Donauはドナウ河のかつての支流の一部で、現在では新ドナウを下流方面に見て左側を大きくカーブを描いて長さ5.2km、幅300mで横たわっています。
ちなみにAlte Donauは地下水が流れ込み、地下水として流れ出ているため、ドナウ本流や新ドナウとの繋がりはありません。
Wasserparkは1929年に完成していて、143.000m² (14.3 ha) の広さで、その内の1/3が水面部分です。
ここは街中の公園とは雰囲気がやはり違っています。
池のようなAlte Donauの周りを散策することができ、緑の芝生が植えられ、子供達が色々な遊びをしていたり、ピクニック的に横になってくつろいでいる人も多くいます。
ウィーン市の管理で花なども植えられていて綺麗に手入れされています。
また遊び場も作られていていつも賑わっています。
この場所は地下鉄6号線の終点Floridsdorf駅から歩い7~8分で来ることができます。
このすぐそばには寅さん公園もありますから一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。