昨日はこのNationalpark Thayatalのインフォセンター界隈を話題にしました。
この界隈も景色がいいのでここでのんびりしてもいいですが、このインフォセンターを起点にして話題性があるハイキングコースが6つあります。
特にお勧めはハイキングコース2のEinsiedlerwegです。
このコースは森の中、古いお城が見られること、小さな街、Thaya川の横を通りながらの2時間半ぐらいのハイキングコースです。
インフォセンターを出るとすぐに森の中に入って行きます。
道は少し下り坂です。
この日はとても暑い日でしたが、森の中は気温は低くそれなりに快適に歩けます。
このインフォセンターから2km程離れた所にHardeggというオーストリアで最も人口が少ない街に出会えます。
この街はThaya川に面していて有名なHardegg城があります。
上のお城がBURG HARDEGG (ハルデック城)です。
画像は何も加工していないので、逆光ぎみでちょっと暗く映っています。
この小さな街を今で守り続けているような印象を与えています。
このHardegg城が最初に記録に登場するのは1145年です。
北からこの地へ来る侵入者を防ぐための要塞だったようです。
最初の所有者はGrafen von Plainで、彼らは800年頃にはこの地に来たとされています。
その後よくあるパターンで所有者が多く変わります。
ハプスブルグ家がこの城を所有していたこともあります。
このHardegg城は見学することができます。
いつか時間がある時にこの城内を話題にします。
このハイキングコースではこのお城を見ながらこのHardeggの街に降りていくことができます。
このHardeggは2015年人口がたった80人で、"die kleinste Stadt in Österreich"(オーストリアで一番小さな街)と言われるようになりました。
お城は上の方に建てられていますが、Hardeggの街はThaya川に面しています。
HardeggはNiederösterreich のWaldviertelの一角です。
"Thaya"は川は昨日も書きましたが、チェコのモラヴァ川(ドイツ語ではMarch川)に流れ込んで、そのままドナウ河に入る全長235kmです。
上の写真はThaya川で、水質もいいです。
川幅は60mちょっとはあるでしょうか。
右上の写真にはHardegg城が奥に見えていますね。
天気が非常によかったのですが、明るすぎて青空が映りませんでした。(写真ではあまりわかりませんが)
私が眺めているのはこのThaya川に掛けられた地元で有名な橋からの風景です。
Einsiedlerwegはこの橋を渡らず、Thaya川沿いにずっと続いて行きます。
Thaya川の水の音を聞きながら川沿いからやがてコースは再び森の中へと入って行きます。
途中は視界が開けている所も数か所あり、ベンチなども置かれているので適度に休むことができます。
森を抜けると再び視界が開けてきます。
出発点であったインフォセンターの反対側へと戻ります。
右の写真はインフォセンター近くに戻ってきた時です。
この時は19:00を過ぎていました。
オーストリアにはこのように手軽に楽しめ、話題性があるハイキングコースが星の数ほどあります。
それぞれには個性がありますが、オーストリアの美しい自然の風景に出会えることではどれも共通しています。
さて、Thaya川を渡す前述した橋はチェコに行く国境の橋です。
明日はこの橋について少し書きたいと思います。