知られざる美しい中庭風景 46

ウィーンは荘厳な建造物が多く建ち並んでいて、上品で優雅な街並みです。

中心部をぶらぶらあるくだけでも十分楽しいです。

建物の中にはただ歩いているだけではまず見ることができない中庭空間が存在しています。

そこには外とは全く違く違う空気を感じることができます。

 

さて、前回の知られざる美しい中庭風景45ではハイドン博物館を登場させました。

今回はそこにちょっと近い所です。

 

 

こちらの中庭空間はかなり広く、地面が全て石畳となっています。

車が駐車してありますが、公の駐車場のなっているわけではありません。

ここは3階建ての建物が左側に並んでいて、右側にはそれよりも高い建物があります。

この空間を見ると煉瓦の塀が見えますね。大きな中庭空間がそれぞれの建物の敷地というように仕切られています。

つまり左側の奥に見られる煉瓦作りの建物とは住所が違います。

緑が植えられているのもちょっと落ち着きますね。

ここはウィーン7区Hermanngasse32番地です。

 

 

こちらの中庭空間は大きな集合住宅が見えていて、公道となっています。

公道でも外ではなくこの中庭空間にありますので、住人がここを主に歩くわけです。そこには自転車が4台駐輪してあります。

2階部分にはちょっと洒落た木造りの出窓がありますね。その出窓の下はルネッサンス的なアーチ構造となっています。

公道沿いには垣根、芝生、奥には高い木が植えられています。

実際ここに来ると中庭空間なのですが、閉ざされた中庭という雰囲気はありません。

しかし外の世界とは明らかに違う閑静な空気が漂っています。

ウィーンにはGemeindeと呼ばれている市営住宅などにもこのような大きな中庭空間を見ることができます。その中庭空間には集合住宅が何棟も建てられていることがよくあります。

この場所はウィーン7区 Kandlgasse30番地です。

 

 

 

 

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