先週は日中も過ごし易く、朝も涼しくて30℃を超えた時の暑さがうそのようでした。
しかし、また暑さがやって来て30℃を超える日が続いています。
今年は雨が少なく、ウィーンの街中の緑を始め、郊外に出かけても草木などがかなり乾燥していることがわかります。
咲いている花も限られているこの時期ですが、今日話題にするこの花もノウゼンカズラと同様に非常にポピュラーな花で、特に郊外に多く咲いています。
ちょっと分かり難いのですがこの紫の花はドイツ語ではWald-Glockenblume
(ヴァルト・グロッケンブルーメ)、
Pfirsichblatt-Glockenblume
(プフィルズィッヒ・グロッケンブルーメ)、学名ではCampanula persicifolia、
日本語ではモモノハギキョウとかモモバギキョウとも呼ばれています。
"Campanula"はこの言葉通り"カンパニュラ"と総称して呼ばれています。
キキョウ科のホタルブクロ属、ほとんどが多年草です。種類が非常に多く300~500種類程と言われています。
開花時期は6月~8月で、花の色は紫が圧倒的に多いですが、白やピンクっぽいものもあります。
高さは30cm~80cmぐらい、花の大きさは2cm~5cmぐらいでしょうか。
カンパニュラ自体は北半球に広く分布していますが、原産はヨーロッパで、日本には大正時代に園芸用として入って来たようです。
このカンパニュラは本当にたくさんの種類があるので細かい所まではわかりませんが、花の形が特徴的ですからすぐにわかります。
草原、森、岩などがある地域など標高2000mぐらいまでに見られますが、観賞用としても人気がありますので、庭や公園などにもたくさん見られます。
写真は2017年7月4日 14:30頃 Botanischer Gartenで撮影したものです。