アンカー時計が正午を告げる時

ウィーンの一番古い広場はローマ時代から存在しているHoher Marktで、シュテファン大聖堂からさらにドナウ運河方面に300m程行った所にあります。ここは歴史ある広場にもかかわらず、団体ツアーではあまり訪れることがないのが残念です。この広場のちょっと端の所にアンカー時計という有名なからくり時計があります。今はシュテファン大聖堂にバスが入れなくなったので団体ツアーの皆様とはSchwedenplatzからシュテファン大聖堂へ歩くことが多くありますが、その時にHoher Marktは奥に見えても、アンカー時計は全く見えません。

でもこのアンカー時計は特定の時間になると物凄い混雑となっています。

 

アンカー時計は建物と建物の間の高い所にまるで橋のように見える印象的な時計で、クリムトとカンパニーも組んでいたFranz Matsch (1861~1942・・・フランツ・マッチュ)のプランによって1914年に作られました。

 

幅10m,高さ7.5m、時計自体の直径4mで、ユーゲントシュティール様式の特徴的なからくり時計で、ウィーンに関係する歴史上の有名人12人が登場しています。

 

 

それぞれの12人の像は銅で作られています。

12人が誰かはこちらを参照して下さい。

正午12時になると音楽と共に12人全てが左から右へ動いていきます。それを一目見ようとこの時間を逃さずに来る人が毎日後を絶ちません。

 


 

アンカー時計が見える所に正午前からたくさんの人が集まって時計が12時になるのを待っています。

一方通行の道がすぐ横にあり、そこから車が頻繁に出て来るので車を運転する方々も少し迷惑そうです。

ここは毎日こんな状態です。

私がお客様と意図的にこの時間に合わせてここに来た時はアンカー時計が12:10分から動き出しました・・・というか時計自体は12:00を指していたのですが、実際の時間より10分遅れていたということです。

 

 

12人全てが登場するまでに15分ぐらいかかりますが、たいていの人はここで見物しています。

 

 

 

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