オーストリアは国は小さいですが、観光での魅力を全て持っている美しい国です。
9つの州、それぞれ個性があって色々な一面を見ることができます。
ウィーンはかつての帝国の都ですから荘厳な建造物が達ならんぶ上品で優雅な街ですが、ちょっと郊外に行けばのどかな美しい風景に出会えます。
郊外にあるオーストリアの名所のひとつであるヴァッハウ渓谷は全長2.800km以上もあるドナウ河の最も美しい所で船下りの名所となっていて、世界遺産にも登録されています。
私もここは大好きで、仕事でもプライベートでもよく行きます。
ここは個人的に行く人も多いでしょうし、現地ツアーで行く人も多いでしょう。
今日はオーストリア国鉄が提供しているヴァッハウ渓谷のコンビチケットを紹介します。
ÖBB(オーストリア連邦鉄道)が提供しているヴァッハウ渓谷コンビチケットはウィーン~メルクとクレムス~ウィーンの電車代、メルク修道院入場、船下りがセットになっていて、個別でそれぞれ支払うよりもお安くなっています。
期間は4月15日~10月29日までです。
料金はÖBB VORTEILSCARDを持っている人は49ユーロ、一般は55ユーロ、6歳~15歳までは32ユーロとなっています。
このコンビチケットが実際どのくらいお得なのかと言うと・・・
●ウィーン~メルク 15.40ユーロ
●メルク修道院入場 11ユーロ
(ガイドツアーなしの個人で見る料金)
●船下り 25ユーロ
●クレムス~ウィーン 17.60ユーロ
上記は2017年度の個別の一般料金です。別々に購入した場合は合計69ユーロかかることになりますね。
コンビチケットは一般55ユーロですから14ユーロもお得となります。
一般的にはウィーンからメルクに行って、修道院を見学した後、昼食後船下り、デュルンシュタインで下船してウィーンに戻るパターンが多いですが、このコンビチケットはこの逆ルートも有効です。
つまりウィーン~クレムス、クレムスから船上りでメルクまで、修道院見学、メルク~ウィーンです。
この場合は船上りですからドナウ河の流れが強いためクルーズが約3時間かかります。(下る場合は1時間40分)
船に長く乗っていたい人はこの回り方もありでしょうか。
ちなみにこのコンビチケットでは船下りの始まりや終点がクレムスとなっていますので、ヴァッハウ渓谷の一番有名な街であるデュルンシュタインは通り過ぎるだけということになります。
しかし、船下りの料金は一緒なので別にデュルンシュタインで下船しても、逆にデュルンシュタインから乗船してもOKです。この場合はクレムス~デュルンシュタインを個人的にバス、タクシー、ヴァッハウ鉄道などで移動することになります。
実際にどういう時間的行程になるかは以下を御覧下さい。
これはÖBBサイトからの行程表です。
ウィーン中央駅から8:55に出発して、帰りは18:00にフランツ・ヨーゼフ駅に到着です。
または、フランツ・ヨーゼフ駅8:04出発、ウィーン中央駅18:05到着ということですね。
始まりと終わりの駅が違うのはヴァッハウ渓谷の地理的状況からです。
この時間の電車ではウィーン~メルク間で、途中駅St.Pöltenでの乗り換えがありますが、乗り換え時間は全く問題ありません。
このコンビチケットはÖBB窓口、ÖBB自販機、ÖBBチケット購入サイト(ドイツ語/英語)で購入できます。