オーストリアはアルプスが広範囲にわたって横たわっているという地形の特徴があります。
ウィーンの森から始まって西の方に向かうにつれて山がどんどん高くなっていきます。
ウィーンの街中でもウィーン市が定めているStadtwanderwegというハイキングコースがあり、豊かな緑と自然に手軽に触れることができます。
地元では自然の中を歩くWandern・・・ちょっとしたハイキングを楽しむ方がとても多いです。
ウィーンの中でも緑が満喫できる所は多くありますが、郊外に行けばバリエーションがもっと広がり、より楽しいです。
うちもよく郊外に出かけていますが、うちがよく出かける場所のひとつであるHagenbachklammに最近また行って来ました。
Hagenbachklamm (ハーゲンバッハクラム)はウィーンから車で約30km離れた所に位置し、KlosterneuburgとSt. Andrä-Wördernの間に広がるウィーンの森の中にある"Naturpark Eichenhain"という自然公園です。Naturpark Eichenhainは広さ約3850haもあり、Hganebachkalmmはその一角にあり、名前にもなっているHagenbachという川に沿った片道3km程のハイキングコースです。
Klammとはドイツ語で渓谷ですのでHagenbach渓谷です。
ちなみにオーストリアは国内に48箇所のNaturpark (自然公園)があり、VNÖ (Verband der Naturparke Österreichs) ---オーストリア自然公園連盟が中心になって管理しています。
5月に話題にしたSparbachもウィーンの森の一角にある自然公園です。
この場所はウィーンの森と言っても、観光ではまず来ることがなく、しかし地元ではとても有名な場所です。
ここに来ればいつも地元の人が散策をしています。
遊び場、サッカーグラウンドもあり、散策以外でも楽しむことができます。
コースは多くは森の中を歩きますが、途中Hagenbach川に沿って歩くルートもあり,11個の木の橋が掛けられていてハイキング気分を盛り上げてくれます。
また休憩できるベンチも置かれています。
このコースは1周するというルートではなく、通り抜けできるようになっているため1本道です。そのためどちらからでもハイキングコースに入れるようになっていますが、車で行った場合、どちらかの駐車場に止めて歩きますので反対側に着いたらまた同じルートで戻って来る必要があります。
でもここは往復しても飽きることは全くありません。
このコースから逸れて途中から別のハイキングコースに入ることもできます。
うちがここに来ると、単純に往復する、または川の横にベンチが置かれている所まで歩いて、また戻ったり、家族をどちらかで降ろして私が車で反対方向へ行き、そこから歩いて家族と途中で落ち合いそのまま車で帰るというパターン・・・などその時の気分と時間で決めて楽しんでいます。
片道3km程ですから往復したら6kmぐらいになりますね。
このように手軽に自然を楽しめる所が郊外には数えきれない程あるオーストリアです。