ウィーンの街には星の数ほどレストランやカフェがあります。
現地の食文化に触れることも旅の楽しみのひとつですね。
レストランやカフェのようにしっかり座って食べるだけでなく、ソーセージスタンドやスーパーなどでパンを買って公園で食べるなんてこともありでしょう。
しっかり食べたい、ちょっと軽く食べたい・・・などお腹の空き具合などにもよりますが旧市街を歩けば様々な選択ができ、食べ物に困ることはありません。
今日は地元でよく知られている気軽に寄れるカナッペの店を話題にしたいと思います。
その店とは"TRZEŚNIEWSKI"です。
この店の読み方が難しいですが、地元ドイツ語発音をカタカナに直せば"トレシュ二エフスキ"とウィーンでは発音されています。
この店は実は100年以上の歴史があります。
1902年にFranciszek Trześniewskiがウィーン旧市街のTiefer Grabenに手軽に食べられる店(ドイツ語ではImbiss)をオープンさせました。彼はポーランドのクラクフ出身です。
Tiefer Grabenはユーゲントシュティール様式の橋やベートーヴェン住居があった所で、歴史的におもしろい所です。
彼はその後店を有名なカフェ ハヴェルカの斜め前に移します。
第一次世界大戦後の困難な時期を乗り切り、1939年には彼の娘のマリアが店を引き継ぎました。
第二次世界大戦後、この店は大変人気のある場所となっていきました。
現在でもここはハヴェルカがあるDrotheergasseにあります。
店内は決して広くありませんが、時間によってはかなり混雑します。
地元で人気あることがよくわかります。
入るとすぐに大きなショーケースにたくさんのカナッペが並んでいます。
ここの味を知っている人は迷うことなくすぐに注文しますが、最初はかなり迷ってしまいますよ。
何が載せられているかわからない方は右側に写真に見られるようにメニューのようにちゃんと説明書きされています。
しかも日本語表記までもありますから言葉に自信がなくても大丈夫です。
以前はあり得ませんでしたが、最近この店が日本でも知られて来ていることを表していますね。
こちらではパンの上に塗られて食べられるこのようなものをAufstrich(アウフシュトリッヒ)と呼んでいますが、ここは独特なコンビネーションです。
例えばいわし&オニオン、ニシン&オニオン、にんじん&クリームチーズ、サーモンマリネ、鳥レバーなど色々あります。
TRZEŚNIEWSKIは現在ウィーンの街中に11ヵ所店が出ていますが、多くはSCS,SCN,Donauzentrum、CItyGate、西駅といったショッピングセンター的な所にありますから、観光で立ち寄るのであればここでしょう。