陽気が暖かくなって緑が多くなると外を歩くだけで楽しくなります。
ウィーンの中心部は荘厳な歴史的建造物が多く建ち並び、かつての帝国の都を思わせる上品な街なので、街中を歩くだけでも十分楽しいですが、自然を感じようと思えば郊外へ行くことになります。
郊外と言ってもウィーン市内にもウィーンの森の一部がありますから手軽に自然を満喫することができます。
ウィーンは"森の都"とも言われ、ヨーロッパの街では街の広さに対して緑の比率が最も高い街と言われていますので、ウィーンの街に来れば緑豊かであることがすぐにわかります。
ウィーンの森も有名ですが、オーストリア自体がヨーロッパアルプスを横たえて持っているという地形の特徴があり、ガイドブックだけでは想像できない豊かな自然が国内に広がっています。
多くは観光的にはあまり知られていない、でも地元では非常に有名な場所がたくさんあります。
私はオーストリアが大好きですから、時間を見つけては家族と色々場場所に出かけています。
今日は比較的ウィーンから近い、やはり地元で有名なスポットをひとつ話題にしましょう。
こちらは"Wildpark Ernstbrunn"(エルンストブルン 野生公園)です。
4月にイースター休暇の時に出かけてきました。
ここはNiederöeterreichのWeinviertelに位置していて、ウィーン中心部から北へ50km程走った所にあり、Ernstbrunnの行政地区になりますが、Dörflesにあります。
公園と言っても、日本語からイメージする公園とは全く違い、豊かな自然の中に作られています。
Wildpark Ernstbrunnは1975年、重要文化財に登録されているErnstbrunn城の庭園の北側にオープンしました。
広さ40haもあり、園内は赤コースと青コースの2種類のルートがあり、オーストリア地元の動物達が多く放し飼いされています。
左上の農家風の建物がここの入口です。
入口から少し歩くとアルプスの一角にいるような風景になります。
子供達のためのちょっとした遊び場もあります。
左上の写真は中世風のお城で、中で子供達が入って上れるようになっています。
右上の写真はこの園内で見られる重要文化財になっているErnstbrunn城です。
このお城は12世紀終わりに古文書で確認でき、現在ではプライベート所有となっています。
ここにはひつじ、やぎ、ロバ、ポニー、シャモア、アイベックス、赤しか、ダマジカ、うさぎ、イノシシ、ムフロン(野生の羊)、二ホンジカ、オオカミなどが放し飼いされていて、触ったりエサをやることもできます。
自然の中にある動物園みたいな感覚です。
このような豊かな自然の中にいると気持ちがリフレッシュでき、生きていることが実感できます。
オーストリアにはこのような所が数え切れない程あります。
ここは復活祭1週間前の日曜日~11月1日の万聖節までの火~日曜日 9:00~17:00、
冬場は日、祝日 10:00~16:00の開園時間です。