ウィーンは東京と同じ23区で成り立っていて、415km²とかなり広い街です。
中心部だけにいるとその辺はわかりませんが、車などで走ると結構広い街だな・・・ということを実感します。
それぞれの区にはそれぞれのカラーがあって、ウィーンの街だけでも地域の違いを感じます。
ハプスブルグ帝国のおかげで昔からの混合民族の色合いが今でも濃く感じます。
観光レベルで見ただけではそこまではわかりませんが、生活をしているとその辺が非常にはっきり見えておもしろいです。
それぞれの地域の生活に個性があります。
生活というと買い物・・・スーパーや市場がつきものです。
市場と言えばNaschmarkt(ナッシュマルクト)が観光ではず抜きに出て有名ですが、市場は街の色々な所にあります。
今日は同じ市場でも限られた人しかまだ知られていない市場に少し触れてみます。
そのあまり知られていない市場とはウィーン旧市街一角のDominikanerbasteiとPostgasseの間にある歴史的な建物にあります。
この建物はHauptmautgebäudeとして1684年と記録されています。
19世紀終わりに近い頃、ここは郵便局として使用されていましたので、現在でも"Alte Post"と呼ばれています。
左上の写真はDominikanerbastei側にある建物で、ちょっと立派です。
ここの入口には"Markterei" (マルクテライ)という看板が掲げられています。
ここから中に入ると、この大きな建物の中庭空間に入り、そのまま反対側のPostgasseに通り抜けができます。
この中庭空間に入口があって、そこから入ったさらに奥にMarkthalleという空間があり、そこがこの市場のメイン会場です。
左上の写真は中庭からこのMarkthalleへの入口を見ています。
ここにはデッキチェアやベンチなどが置かれていてくつろげる空間になっています。
中の市場で買ってきたものをここで食べてもいいわけです。
右上の写真はMarkthalleです。
真ん中にスペースは長椅子とテーブルが並べられて、壁沿いに多くの市が出ています。
市場ではパン、ハム、サラミ、チーズなどの市場で定番な食品、Trześniewskiという地元で有名なカナッペの店、健康的な飲み物やバーなどもあります。
この市場は常設というわけではありませんので、実際の雰囲気は一般的な"市場"のとはかなり違っています。
この市場があまり知られていないのは常に開かれているわけではありません。
2015年11月~2016年4月までが初回で、場所はこのAlte Post、2回目は7区の一角で、3回目が今回で2016年11月~2017年6月17日までです。
しかも金曜日と土曜日だけ開かれていますので限らているわけですね。
今週が最後です。
営業時間は金曜日12:00~22:00、土曜日は10:00~24:00です。
もちろん入場無料ですから、時間が合えば覗いてみて下さい。