5月の終わりは夏のような陽気です。
朝方は涼しさを感じて気持ちがいいのですが、午前中の10時を過ぎて来ると日差しがどんどん強くなっていき、真夏の暑さです。
30℃には達していませんが、街の空気は夏です。
通りに出されているテラスでは多くの人がくつろいでいて、冷たい飲み物を飲んでいます。
でも湿気が日本と比べると少ないですから、暑いですがジト~っとする不快な暑さではありませんし、日陰に行けば涼しいですね。特に風が通り抜ける日陰だと気持ちがいいです。
さて、今日はこの時期に見られる花をまたテーマにします。
こちらはドイツ語でRiesen-Lauch、
学名ではAllium giganteum,
日本語ではアリウム・ギガンチウムとかハナネギとも一般的に呼ばれています。ユリ科のネギ属で、アリウムは700種類ぐらいあるそうです。
学名にある"allium" (アリウム)とはラテン語でニンニクを意味します。
例えばここでも紹介したラムソン(ドイツ語ではBärlauch)だって、学名ではAllium ursinumです。
ネギ臭さの花はたいていAlliumです。
開花時期は5月~7月で、全体での花の直径が10cm~20cmぐらいと大きいです。
茎の先はソフトボールのような形で、遠くからでもハッキリと分かります。
高さ80cm~150cmぐらいまでになり、花の色は薄い紫や濃い紫が一般的です。
花ひとつひとつは1cmぐらいで、星型のように見えます。
葉も真っ直ぐに50cmぐらいの長さで、幅が5cm~10cmぐらいと大きいです。
アリウムは地中海からオリエント、チベットぐらいまでの地域にほぼ分布しています。
アリウムの種類はたくさんありますが、このアリウム・ギガンチウムはひときわ大きく一本でも、まとまっても見ごたえがあり、観賞用としてとても人気があります。
写真は2017年5月26日 18:00頃にTulln庭園で撮影したものです。