ウィーンの街は"森の都"とも形容され、街の至る所に緑が見られます。
リンク道路沿いだけでも大きな公園が5つもあり、そのリンク道路沿いの並木も素敵です。
公園には天気がいい時には多くの人が座ってくつろいでいます。
そんな姿もウィーンらしい日常光景のひとつです。
でもウィーンの街を3方向から大きく取り囲んでいる"ウィーンの森"はその緑が多いウィーン市の3倍の広さがあり、もっと大きな緑があります。
その緑と一緒に多くの花が街を飾ってくれていますが、今日の花もよく見られます。
こちらはドイツ語ではReichblütige Weigelie
(ライヒブリューティゲ ヴァイゲリエ)、
学名ではWeigela floribunda、
日本語ではヤブウツギと呼ばれています。
スイカズラ科のタニウツギ属、落葉小高木です。
Weigeliaという名はドイツ=スゥエーデンの植物学者であり医者でもあり、科学者でもあるChristian Ehrenfried Weigelに因んでいます。
原産は東アジアで12種類程あり、日本にも固有種があります。
日本では太平洋側と四国に分布しているようです。
たいていこの写真で見られるようにそれぞれの枝が真っすぐ上に伸びる形で咲いています。
開花時期は5月~6月で、5枚の花弁を持ち、花の長さは5cm弱ぐらいで赤に近い濃いピンク色をしています。場合によってはもっと赤っぽく見えるものもあります。
高さは1m~2mぐらいですがもっと高くなることもあります。
葉は長めで9cmぐらいでしょうか。
葉の先端は急に細長くなっていて、ふちには細かいギザギザが見られます。
こちらでは公園、住宅地の中庭や民家の庭などに多く見られ、純粋なWeigelienではなく、観賞用にアレンジされたWeigelienが多く普及しています。
写真は昨日2017年5月25日 16:15頃、Tulln庭園で撮影しました。