ウィーンの街はCitybikeやカーシェアリングなどを積極的に取り入れていて、ウィーン旧市街は電気バスが主流に走っています。なるべく車に乗らないように・・・という動きを感じます。
それでもウィーンは車の所持率はヨーロッパでも高いと言われていますので、街中ではたくさんの車が走っているのがわかり、また路上駐車もありとあらゆる通りで見られます。
そんな状況の中でオーストリア政府は電気自動車を普及させるということで、今年3月から電気自動車を購入する消費者へ4.000ユーロの援助金が支払われるようになりました。
3月1日の水曜日の朝2時間の間だけでも240人のオーストリア人がこのお金を手にしています。
オーストリア政府は72.000.000ユーロの電気自動車(E-Auto)の予算を組んでいます。
さて、電気自動車に乗り換えるべきでしょうか?
電気自動車購入時にオーストリア政府から4.000ユーロの助成金が支払われたとしても、現行では電気自動車は決して安くはありませんし、走行距離にだって制限があります。
ここで主要自動車メーカーの電気自動車を比較してみましょう。
車種 | 馬力 | 走行距離 | 値段 (ユーロ) |
VW e-Golf | 136 PS | 300km | 37.990,- |
Renault ZoeZE40 | 92 PS | 400km | 24.690,- |
Testa ModelS90D | 430 PS | 557km | 110.600,- |
BMW i394Ah | 170 PS | 300km | 36.900,- |
Kia SoulEV | 110 PS | 210km | 31.990,- |
Hyundai Ioniq | 120 PS | 280km | 32.190,- |
Mercedes B250E | 179 PS | 200km | 39.600,- |
Nissan LEAF30 | 109 PS | 250km | 22.907,- |
オーストリア政府からの助成金は50.000ユーロまでの電気自動車に支払われます。
自動車税なども通常の車と比べるとかなり安く、試算によると8年後には10.187ユーロの節約になるということですが、通常の車がディーゼルかガソリン仕様かによっても違いがあります。
専門家によればディーゼルやガソリンの価格は上がると言われています。
走行距離10.000kmの場合、電気自動車の方が通常の車よりも燃料が300ユーロは安いということです。
電気自動車はモデルによって月69ユーロからの充電器のレンタル料がかかります。
現在オーストリアでは10.000台の電気自動車が走っていますが、通常の車は4.800.000台です。