ウィーンには有名な作曲家達が多く眠る有名な中央墓地があります。音楽ファンの方であればウィーンに訪れたら絶対に外せないスポットですね。私もここは年間を通してよく御案内していますし、プライベートで散歩に来ることもあります。墓地と言っても暗いイメージはなく、緑が多い公園のような感じですから遺族の方には申し訳ないですが個性ある墓石を見ながら歩くだけでも十分時間を潰せます。
団体ツアーの皆様からもこの音楽家のお墓がたくさんある32A区についての行き方の質問がよくあります。
御興味があれば 中央墓地2、中央墓地3、中央墓地4、春の中央墓地2017年も御覧下さい。
実はこの中央墓地は音楽に興味がない方でも別のことで大変に有名です
それは映画「第三の男」のラストシーンに登場する印象的な並木道があるからです。
映画「第三の男」は、1949年にウィーンで撮影され、キャロル・リード監督、オーソン・ウェルズとジョゼフ・コットンが主役として登場します。
オーソン・ウェルズが映画ではハリー・ライムという悪役で登場し、彼はペニシリンを水増しさせ、闇で儲けていて指名手配中になっていました。
そこへ長年の親友である、ジョゼフ・コットン(映画ではホリー・マーチンス)が親友に会うためにウィーンへやって来て、ハリーに会う・・・という話です。
ウィーンに来てみると、親友のハリー・ライムが亡くなっていると聞かされショックに陥るマーチンス・・・でも話を聞いていくうちにおかしい・・・誰か別の人間がいるな・・・そこで映画のタイトルは「第三の男」です。
今見ても十分面白い映画「第三の男」に影響を受けた方はたくさんいらっしゃいます。
そのため年間を通してこの映画のロケ場所についての質問も多くありますが、特にラストシーンの並木道について聞かれる方は多いですね。
写真は春先に行った時の「第三の男」のラストシーンの並木道です。
映画とは全然違う雰囲気で、木々には緑がもう見えます。
この「第三の男」のラストシーンの並木道は中央墓地のカール・ボロメウス教会の裏側にあります。
ここは意外と分かりづらいので事前に地図で場所をお教えしても行けなかった・・・という方も多いです。
以前このラストシーンの並木道を少し詳しく書いていますので御興味あればこちらです。