一昨日の5月1日はメーデーで祝日でした。
今年は4月30日が日曜日だったので土、日、月の3連休と少し長い週末でした。
ウィーンのメーデーは毎年社会民主党が主体となって朝から賑わいます。
この日は午前は団体ツアー、午後は個人のお客様を御案内しましたが観光にも大きな影響が出ました。
今日はウィーンのメーデーの様子を少しお届けします。
5月1日のメーデーはこちらでは"Tag der Arbeit"(ターク・デァ・アルバイト)と呼ばれます。
Arbeitから日本で言う"バイト"が派生したと思いますが、ちょこっと稼いだり、学業の合間に稼ぐバイトとは違ってドイツ語でArbeitはいわゆる本業で、"仕事"です。仕事をする・・・だと"arbeiten"という動詞になります。
もともとメーデーは"五月祭"という古代ローマ時代にあったお祭りから由来していて、夏の豊穣を予祝いするお祭りと考えられいるようです。現在では"労働者の日"となっています。
1886年に現在のアメリカ労働総同盟がシカゴを中心に8時間労働制を要求する統一ストライキを行ったのが起源とされています。
オーストリアでは1890年にウィーンのプラターで10万人以上の労働者が集まったのが最初です。
ちなみに社会民主党はSozialdemokratische Partei Österreichs (SPÖ)で、通称"赤の政党"と言われ、1888年12月30日~1889年1月1日に誕生しています。労働者を支持する政党です。
現在の党首がChristian Kernで、彼がオーストリアの首相でもあります。
左上の写真はウィーンの市庁舎です。毎年ここはSPÖのイヴェント会場になります。
とにかくたくさんの人出です。赤い風船が目立ちます。
リンク道路の主要部分も朝8:00から14:00頃まで封鎖されました。
左上は国立オペラ座ですが、御覧のように警官がリンク道路をブロックしていて、車は全てここから迂回を強いられています。
この日の午前中は団体ツアーの皆様と観光しましたが、観光にはリンク道路の車窓見学と王宮が入っていました。
当然バスではリンクを走れませんから、リンクの外側から市庁舎の横でバスを降りて、そのまま歩いて観光を続けました。
右上の写真はリンク道路の開放的な光景です。車が通りませんから堂々と真ん中を歩くことができます。
この日はウィーンの中心部だけではなく、多くの区の数か所でもたくさんの方が集まりました。
多くの楽隊も登場し、とても賑やかでした。