今年の復活祭は4月16日で去年と比べるとかなり遅かったです。
復活祭はドイツ語ではOSTERN(オステルン)と言い、イエスが復活したことを祝うわけですが、生活をしているとむしろ春の訪れを祝う空気の方を強く感じます。実際"OSTERN"は復活祭という意味ではありません。
春の訪れを感じても、3月終わりの週の初夏の陽気がまるでうそのように春らしくない陽気となりました。
でもこの時期に見られる花はウィーンを始め至る所で見ることができます。
今日も地元で人気のあるこの時期の花を話題にします。
こちらはドイツ語ではBuschwindrößchen(ブッシュヴィントレースヒェン)、学名ではAnemone nemorosa,
日本語ではヤブイチゲとか学名通りのアネモネ・ネモロサと呼ばれています。
キンポウゲ科のイチリン草属で多年草です。
ドイツ語の Windrößchenは"風の小さい(可愛らしい)バラ"という直訳ですが、和名ではヤブイチゲというあまり可愛らしくない名前がついています。
開花時期は2月~4月、花の色は白、高さは5cm~20cmぐらいまで、花弁は6~8枚です。
葉は手の平の形のように広がり、ギザギザの特徴的な形をしています。
原産はヨーロッパ、アジア北東部です。ヨーロッパ全般的に見られ、オーストリアでは標高2000mぐらいまで分布しています。
2017年4月14日 13:40頃 Blockheideで撮影しました。
白い花のBuschwindrößchenに対して、こちらは黄色の花をつけるGelbes Windröschen (ゲルべス・ヴィントレースヒェン)です。
学名でAnemone ranunculoides、日本語ではキバナイチゲです。
同じくキンポウゲ科のイチリンソウ属で多年草です。
開花時期は3月~5月、花の色は黄色、高さは10cm~20cmで、葉はヤブイチゲと同じ様な形をしていますが、細長い特徴があります。
こちらは2017年4月12日 14:45頃 Wildpark Ernstbrunnで撮影しました。
どちらも草地や林や森の中に多く生育しています。
白いヤブイチゲの方が圧倒的に多く見られ、場所によっては密集して咲いています。
同じ場所に白と黄色が同時に咲いているということはあまりないと思います。