なぜ復活祭のたまご(イースターエッグ)に色を塗る?

OSTERN・・復活祭が終わり今日から仕事を始めようという地元の人が多いのではないでしょうか。

学校は今日まで休みで、明日から始まる所が多いと思います。

ウィーンで生活をしているとOSTERN の時期にはうさぎ、たまご、ネコヤナギといったシンボルが至る所に見られ、キリスト復活というよりは春の訪れを祝う空気の方を強く感じます。

 

うちは無宗教ですが、年間を通してこちらの習慣を取り入れて生活を楽しんでいます。

復活祭の時には毎年うちでは義理の母が用意してくれるOSTERSCHINKEN(復活祭ハム)にちゃんとすりおろした西洋わさびをつけて、事前に用意したイースターエッグとパンを必ず食べる習慣となっています。

別にFatenzeitを守っているわけではありません。実際復活祭前の金曜日にも肉を食べましたが、OSTERNは毎年このような習慣です。

うちでも色をつけたたまごを今年も用意しました。

現在ではスーパーなどで色々な種類の色付きたまごが売られていますが、うちは毎年しっかりと色をつけます。

 

ところで、イースターエッグにはなぜ色をつけるのでしょうか?

 

これは四旬節と密接な関係があります。

このFastenzeitの期間、クリスチャン達は卵も食べてはいけませんでした。

そのため、卵が長持ちするようにと、女性たちは卵をゆでて、ゆでたまごにしたわけです。

 

生たまごとゆでたまごは、見た目だけではわかりませんので、卵をゆでる時に、生卵と区別するために、ゆでると色落ちする植物を同時にお湯の中に入れて、卵に色をつけたのが始まりです。

やがて時と共に自然界からのもので卵に色々な色をつけることができるようになりました。

      

当時のキリスト教の習慣で、復活祭前日の土曜日だけ、Osterei(イースターエッグ)に色をつけました。

その色付けした卵を飾り付けしたバスケットに入れて、次の日の復活祭日曜日に教会に奉納しました。

教会儀式が終わった後、大人達がその奉納された色つきたまごを隠し、それを子供達が見つけるというわけです。

大人達は子供達に最初に赤いたまごを見つけて欲しい・・・という希望を持っていました。赤は幸運をもたらすからです。

それが赤ではなく、青だったらしばらく不運が続くとされていました。

 

そんなことから、現在でもこの時期には、大人が色つきたまごを庭などに隠し、子供達がそれを見つける・・・という習慣があります。

 

復活祭の象徴のひとつであるイースターエッグには色が付けられているだけではなく、美しい絵が描かれているようなものなどオリジナリティー溢れる物も多く登場しますので、それを見るだけでも復活祭を意識できます。

 

 

 

 

 

 

 

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