ウィーンによく見られるこの時期の花 172 (パンジーとヒナギク)

3月になってからシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿、王宮庭園のモーツァルト像のト音記号などにも花が植えられ始めました。今年の冬は寒かったので花の咲き方が例年と比べるとひと月は遅いと思います。

花が植えられ始めると冬の終わりを感じると同時に春の訪れを感じます。

日中も暖かい日が多くなり、街中のテラスも活気が出て開放的な気分になります。

この時期によく植えられる花と言えばここ何年もヒメサンシキスミレが多いですが、今年も同じような花です。

 

こちらは見ての通りベルヴェデーレ宮殿です。

2014年はパンジー、2015年、2016年はヒメサンシキスミレが植えられましたが、今年2017年はパンジーとヒナギクのコラボとなりました。

紫の花がパンジーで赤い花がヒナギクです。

 

パンジーはドイツ語でStiefmütterchenとか

Garten Stiefmütterchen,学名でViola wittrockiana,

スミレ科、スミレ属です。
1800年代北欧で鮮やかで大きなスミレを作るためにスミレやスミレ科から交配、交雑されて生まれたようです。

高さ20~30cmぐらい、色は交配が進み、赤、紫、オレンジ、スミレ色、黒など様々です。

 

 

日当たりがよく、排水がいい所でよく成長します。1年草ですが、最初の1年目は葉を茂らせて冬を越し、次の年に花を咲かせてその後枯れるのが一般的です。

スミレの仲間は世界に450種類ほどあるそうですが、現在の園芸品種は全て人為的な合成種です。

 

 

ヒナギクはドイツ語ではGänseblümchen、学名ではBellis perennis です。日本語の別名ではチョウメイギクとも言われています。キク科ヒナギク属(べリス属)で、基本的には多年草です。

原産はヨーロッパで、原種はうちは違いますが、雑草のように扱われていることが多いです。

日本には明治時代初期に入って来たそうです。

高さは10cm-20cmぐらい、開花時期は3月~5月、色は赤、白、ピンクがあります。

 

今年のこの色の組み合わせは素敵ですね。

 

 

写真は2枚共 2017年 3月11日 12:30頃にベルヴェデーレ宮殿で撮影したものです。

 

 

 

 

 

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