今年の冬は例年よりもずっと寒かったので、春の訪れが少し遅いです。3月になって日中の気温は10℃~15℃ぐらいとなってきましたが、風がまだ冷たく日陰に行くと寒さを感じます。
街中の緑を観察すると、徐々に冬の色から緑が濃くなっていうのがわかります。
リンク道路などの木々にもたくさんのつぼみが見られます。
毎年この時期に春を感じさせてくれる花を話題にしていますが、今年はすでにキバナセツブンソウ、マツユキソウを紹介しました。
今日のこの花も地元ではとても人気がある花です。
こちらはドイツ語でLeberblümchen(レバーブリュームヒェン)、学名ではHepatica nobilis,
日本語ではミスミソウとかユキワリソウとも呼ばれています。
キンポゲ科、ミスミソウ属の多年草です。
高さ10cm~15cmぐらいで、場所によっては多く咲いているので遠くから見ると、一瞬スミレのように見えるのですが、全然違います。
ミスミソウは石灰地質の森や山中の林の中や茂みに多く見られ、ヨーロッパ、東アジア、北アメリカなどの北半球の温帯地帯に広く分布しています。
日本にも4種が自生しているそうです。
開花時期は3月~4月で、花の直径は1.5cm~3cmぐらい、花弁は6枚~9枚で紫や青紫が圧倒的に多く、極稀に白もあるようです。
こちらは日本のユキワリソウで、おそらくHepatica nobilis var. japonica でしょうか。
1枚目の写真で見た花の色と全く違いますね。
この写真では濃いピンクとその右に見られる赤っぽいものと2種類が見られます。
こちらではピンクのユキワリソウはまず見ることができません。
日本では本州の中部以西の山間地に多く生育しているそうです。
1枚目の写真は2017年3月5日13:00頃、2枚目の写真は3月8日15:00頃の撮影で、うちの庭に咲いているものです。