年間を通して仕事をしているとウィーンの街中では様々な偶然に出会います。例えば楽友協会ホールを見学している時に佐渡裕さんが舞台から降りてきたことなどはその一例です。街中を観光している時に突然オーストリアの首相に出会ったりとかウィーンの市長さんに出会ったりとか・・・こんなことも数回ありました。
また、ケルントナー通りを学生さんを連れて案内している時にオーストリア国営放送局ORFのインタビューを受けたことがあり、この時にはその日の夕方にその時の模様がテレビに流れました。
また、ウィーンの中央墓地を御案内している時に地元の有力新聞のインタビューを受けて、2日後にかなり大きく新聞に掲載されたりとか・・・結構思い起こすとありますね。
また、これは私は関係ありませんが、観光をしている時に、お客様の知り合いが偶然その場所にいたこと・・・
日本からそれぞれ別のツアーに参加し、お互いにウィーンで偶然出会ったことなどよくあります。
そのような嬉しい偶然のひとつが先日国立オペラ座を内部見学している時に遭遇しました。
この日2月3日の午後15:00過ぎ国立オペラ座の内部をお客様に御案内しました。正面の大階段を上がってティーサロンや大理石の間などを見学している最中にどこからか美しいハーモニーが聞こえてきました。国立オペラ座ですから音がしても不思議はないと思ってましたが、そのハーモニーは印象的なものでした。
シュヴィントの間を過ぎてマーラーの間に入ろうとした時に8人の室内楽団が特設舞台の上で演奏していました。
このマーラーの間では定期的に室内楽の演奏会があるのですぐにリハーサルをしている状況だということは察知しました。ここの間に入ってお客様に案内する前にお客様と一緒に聞き入ってしまいました。透明感のある素晴らしいハーモニーですぐにウィーンフィルではないか・・・ということを疑いました。近くに行くと案の定、テレビで見たことある人が数人演奏していてウィーンフィルのメンバーだったんです。ウィーンフィルのメンバーによる室内楽コンサートが次の日の4日にここで開かれることになっていて、そのリハーサルだったんですね。
上の写真は国立オペラ座のマーラーの間です。特設舞台には8人のウィーンフィルメンバーが演奏しています。
演目はドヴォルザークのピアノ五重奏op.81とメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲op20で、この時はメンデルスゾーンを演奏していました。
すごく得した気分で、改めてウィーンフィルの弦の素晴らしさを間近で聞くことができました。
ウィーンフィルと言えば以前ウィーンフィルメンバーのプライベートコンサートも話題にしたことがありました。
この国立オペラ座については何回か話題にしているので興味ある方は以下も御参照下さい。
国立オペラ座の舞台事情1、国立オペラ座の舞台裏事情2、国立オペラ座の舞台裏事情3