ウィーンの街は森の都とよく形容されています。
ヨーロッパの街の中で街の広さに対し緑の比率が最も高い街で、リンク道路沿いだけでも5つも公園があり、外側にもたくさんの公園やシェーンブルン宮殿の広大な庭園、そしてそれを外から囲むもっと大きな緑が有名なウィーンの森です。
ウィーンに来られたら、この街はなんて緑が多い街なんだろう・・・ということがわかります。
様々な公園がある中で観光的にはシェーンブルン宮殿の庭園やヨハン・シュトラウス像がある市立公園、モーツァルト像で有名な王宮庭園などが真っ先に挙げられるでしょうか。
今日テーマにする公園は名前からしてウィーンに相応しくない世田谷公園について少し触れます。
世田谷公園・・・そうです、東京の世田谷区の世田谷です。
もちろん、この公園があるウィーンのこの場所が"世田谷"という名前ではありません。
ウィーンは23区で成り立っていますが、19区(Döbling)は東京の世田谷区と姉妹都市関係を結んでいます。
私はこの19区に15年近く住んでいて、個人的にもここはよく訪れました。
この姉妹都市関係は1984年(昭和59年)から続いていて、2014年が30周年記念でした。
オーストリアの様々な街と日本の市や区は多くの姉妹都市関係があります。
公園の入り口にはこのような案内図が立っていて簡単に対象物の説明が記されています。
ここは灯篭や茶室、滝までも作られている日本庭園です。
ウィーンにもシェーンブルン宮殿の日本庭園や知られていないミニ日本庭園などかつて話題にしていますが、ここも中々おもしろい日本庭園ではないかと思います。
まさに、どこかのお寺の庭園にいるみたいですね。
この日本庭園は1992年5月に完成していて、広さは4.000m²あります。
入口から入ると右上の写真に見られる茶室がすぐ目の前に見られます。
この庭園は高低差がある細長い形になっていて、上の方に向かって歩き、また下に一周して降りて来られるようになっていて、橋などもあり風情があります。
植えられている木々もカエデなどがあって、日本を思わせます。
入口の所にドイツ語と日本語の案内も設けられています。
この公園のすぐ後ろには老人ホームがあり、そのホームで暮らしている地元の方がよくくつろいでいます。
この場所は路面電車37で中心からアクセスできるHohe Warte にあります。