今年の冬は例年と比べるとかなり寒く、風もとても冷たいです。実際には体感的に実際の気でも温よりももっと寒く感じる日が多いです。1月に入ってからはほとんど朝はマイナスです。1月は午前の観光の後、午後のオプショナルツアーが多くあり寒さの中の徒歩観光が続くと百戦錬磨の私でもさすがに体の疲れを感じますね。
でも仕事は大好きですから、心地いい疲れです。
さて、前回の知られざる美しい中庭風景39では旧市街地のSchulhof 4番地の中庭を話題にしました。
毎月1回このテーマを登場させているのですが、実は1月は忙しくて忘れてしまいましたので、今月は2回このテーマを掲載します。今日は郊外です。
ここはウィーンに詳しい方であればこの白い建物を見るとどこだか想像できるのではないでしょうか?
ウィーン19区のハイリゲンシュタットにあるベートーヴェンの遺書の家の中庭です。
この建物の2階の部分が博物館として一般公開されていて、博物館の中からこの中庭が見渡せます。
ウィーンの中心から外側にかけて多くの建物は集合住宅ですが、それでもそこにはたくさんの中庭があります。
ウィーンでもちょっと外側に行けば庭がある一戸建ての家が多くある地域もありますが、そんなウィーンの郊外でも小さな集合住宅も多くあります。この遺書の家はそんな小さな集合住宅的な建物ですが、そのような建物にだって中庭空間が存在しています。(遺書の家は集合住宅としては使われていませんが)
ベンチも置かれていて長閑な雰囲気ですね。
ここは実際に"中庭"という表現は正しくないかもしれません。というのはこの博物館に入る入口側が小さな素敵な中庭空間になっていますから、そこを通ってもっと奥にこの空間があるので"庭"の方が相応しいかもしれません。
この空間にちょっと腰を下ろしてベートーヴェンのことを考えてみて下さい。
彼はどんな思いで毎日過ごしていたんでしょうか?