今日は久しぶりにこのテーマです。前回からまただいぶ時間が経ってしまいました。ウィーンの街は昼間と暗くなってからではだいぶ雰囲気が違います。様々な建築様式から成る建造物がシンプルにライトアップされると、その建造物が暗闇から浮かび上がってくるような効果をもたらします。そのライトアップがヨーロッパの建築様式をさらに映えて演出します。
前回の美しいライトアップ 7 ではグラーベンやペータース教会といった有名所をテーマにしましたが、今回も有名所です。
こちらはウィーンを知っている方でいたらどこだかすぐわかりますね。そうです、コールマルクトです。
ウィーンの3大歩行者天国のひとつであるコールマルクトをグラーベン側から見ています。ずっと奥には王宮のミヒャエル宮のドームが見えています。コールマルクトの夜はオレンジ色の街灯が数本あるだけで、そこに並んでいる店舗のショーウィンドウがこの通りを照らしています。ここはグラーベンのような華やかさは感じられませんがここに並んでいる店は高級ブランドなどが多いこともあってちょっと洗練された空気を感じます。昼間はかなりの人通りがありますが、この写真のように夜21:00を過ぎてくると人もまばらになっていきます。
こちらは上の写真で奥に見えた王宮のミヒャエル宮です。ここは昼間見ても荘厳な感じがしますが、夜はこの建物の2階の柱がある神殿のような部分にだけライトアップが施されていますね。そのすぐ下が通り抜けられるようになっているいわゆるミヒャエル門ですのでそれを含めて一種の凱旋門のような効果をもたらします。
また、ミヒャエル宮の前には等間隔の街灯がほのかに光を放っているのもいいですね。
この手前はローマ時代の遺跡が見えるミヒャエル広場で、昼間は歩行者、観光客、車、馬車、市バスなどが行き交うとても賑やかな広場です。それを知っていると夜の静けさがまるで別世界に来たかのようです。