ウィーンは人間サイズの街とはいえ、朝は何かと忙しいですね。
出勤途中の地下鉄の中でパンをかじっている地元の人をよく見かけます。
そうかと思うと駅にあるパン屋さんなどでコーヒーを飲みながら新聞などに目を通していて仕事前のひと時を楽しんでいる人も多く見かけます。
ウィーンには新宿や池袋のような通勤ラッシュはありません。
私も仕事前には通勤途中に朝食を軽く済ませることが多いです。
仕事では毎日色々なお客様をアテンドし、ウィーンを始め様々なことを話します。
常に誰かがいるわけですので朝の通勤時間はある意味ではひとりの貴重なホッとするひと時です。
朝食もカフェに行ったり、パン屋さんで済ませたりとバリエーションがありますが、パン屋さんではAnker (アンカー)をよく利用します。
ここにはいくつかの朝食(Frühstück フリューシュトゥック)が提供されています。
私がアンカーで朝食を食べる時にはWiener Frühstück (ヴィーナーフリューシュトゥック)か上の写真に見られるAnker Frühstück (アンカーフリューシュトゥック)です。
オーストリアで一番親しまれているゼンメルというパンが2つ、ハム、チーズ、バター、オレンジジュースとコーヒーのセットです。
ゼンメルはちゃんと半分に割られて提供されています。
この写真ではコーヒーはメランジェです。
有名なカフェに負けないぐらいメランジェの味は悪くないです。
このAnkerもそうですがパン屋ではたいてい座るコーナーやスタンドテーブルが置かれていますので、コーヒーだけ飲んでいる人も多く見かけます。
Ankerはオーストリアの色々な場所にあり、ウィーンにも多くあります。
たいていはオーブンがありますからその場所で焼き立てのパンが提供されますが、場所によって味の差を感じます。
私はAnkerでパンを買うことはあまりなくもっぱら朝食で多く利用しますが、それぞれのAnkerで同じ朝食でもゼンメルの焼き具合が違ったり、ハムやチーズの新鮮さが違ったりというのを感じます。
この写真のAnkerはウィーン旧市街のWipplingerstr.でここは店の内装もちょっとカフェハウスっぽくなっていて、同じAnkerでも雰囲気が違います。
私は仕事柄シェーンブルン宮殿や街中のホテル等、色々な場所から仕事が始まりますからその場所に行き易くて近い所のAnkerやカフェなどを利用するわけですね。
この日はAm Hofから仕事が始まったのでここのAnkerを利用しました。