街中ではクリスマスツリーが売られ始め、アドヴェントも徐々に終わりに近づいて来ました。アドヴェントが終わりに近づくということはクリスマスがまもなくやって来るということですね。
今年は例年より早い11月11日に市庁舎やシュテファン大聖堂などのクリスマス市が始まったウィーンの街ですが、その時の雰囲気とはまた違っています。もうクリスマス市も終わりに近い・・・今年もクリスマスがやって来るということが街の雰囲気と合わさってもっと現実的になっていきます。
毎日ウィーンの華やかな街並みをクリスマスの雰囲気と共に御案内していると本当に時が経つのが早いですね。
私はこの時期ウィーンに来られたお客様には必ずこちらのクリスマスの習慣や歴史的背景を説明しています。
プライベートでも家族とクリスマス市にも出かけてますが、当たり前ですが仕事で御案内するのとは違います。
先日紹介したSchloss Hofは地元の人で賑わう有名なクリスマス市ですが、もうひとつ地元で賑わうクリスマス市を紹介します。
それはうちがよく出かけるお気に入りの
Blumengärten Hirschstetten der Stadt Wien
(ブルーメンゲルテン・ヒルシュシュテッテン・デア・シュタットヴィーン)・・・ヒルシュシュテッテン花壇庭園のクリスマス市です。
このコーナーでもよく話題にしているこの花壇庭園は広大な植物園で、広さは60.000m²もあり、24の文化小屋、温室、大きなグラスハウス3つを始め至る所にありとあらゆる植物が植えられています。
また子供達のための公園や迷路、動物達も飼育されていて実際は植物園、動物園、公園がいっしょになっているような花壇庭園です。
ここはウィーン市のWiener Stadtgärten(MA42)の管轄です。例えな市庁舎のクリスマス市もウィーン市の管轄ですが、市庁舎はとても華やかですが、ここは市庁舎の雰囲気とは全く違います。
右はメインの入口に立てられているクリスマスツリーです。
クリスマスツリーを見ながら先へ進むとこの花壇庭園の見慣れた正面入り口です。左上の写真は入口がイルミネーションで飾られています。奥に見えるのは温室で、クリスマス市のこの時でも温室は中に入ることができました。
左に見えるイルミネーションはグランドピアノです。メインの入り口から入ると右に進みますが、そこの長い道にはたくさんの屋台が出ています。今年ここの復活祭市にも来ているのでその時の雰囲気とは全然違います。
駐車場が順番待ちだったので相当混んでいるだろうなと思いましたが、案の定たくさんの地元の人が訪れていていとても賑わっていました。至る所からWienerischが聞こえてきます。
もっと奥に進むと2015年にオープンした8つの個性ある庭がありますが、その手前の広い空間ではたくさんの屋台や観覧車までも作られていました。この観覧車は高さ16mで、私も子供と一緒に乗りました。
ここは広いですから昼間と違ってすべてのスペースがクリスマス市として使われているわけではありませんが、
正門から反対側の門へと庭園内を通り抜けられるようにクリスマス市が演出されています。
左の写真は観覧車の一番上から下を見ています。結構高く感じました。
右の写真はあるプンシュスタンドです。どこのクリスマス市もそうですがプンシュスタンドが一番混んでいます。
この花壇庭園にも色々なプンシュが売られていました。やっぱり花よりだんごですね。
花壇庭園内大きな温室の中にはクリスマスに関する様々な展示もあります。
一種のジオラマでとても手が込んでいます。それぞれの場面での物語があります。
ちょっと変わったイルミネーションも多く演出されていて幻想的なムードが漂います。
このヒルシュシュテッテン花壇庭園のクリスマス市は11月17日~12月18日の木~日、10:00~20:00までです。
ここは100%地元のクリスマス市で、ウィーン市のまた地元人に対しての配慮が感じられる所です。
同じウィーン市の管轄でも市庁舎とは全く対照的なクリスマス市です。