ウィーンの街は普通に歩いているだけで歴史の深さを感じることができます。
特に旧市街は何回歩いても飽きることがありません。
ローマ時代、荘厳な歴史的建造物、絵になる広場、帝国時代からの老舗、普通では見られない路地裏や中庭などとても奥が深い旧市街地です。
ウィーンの歴史では1529年と1683年にオスマントルコの包囲があったことはよく知られていて語り継がれています。
以前そのオスマントルコが放った砲弾をここで話題にしたことがありましたが、今日はその時とは違う別の砲弾です。
こちらはかなり有名な砲弾で、壁の中に石の砲弾が埋め込まれているのが見えます。
これがどこにあるかはウィーンをよく知っている人であればすぐわかると思います。
ウィーン最古のレストラングリーヒェンバイスルに入るちょっと手前左側の螺旋階段の入口に見られます。
一見、鉄の玉のようにも見えますね。
実は右の写真に見られるように石の砲弾3つが埋め込まれています。
昔のドイツ語で何か色々なことが記されています。
1529年のオスマントルコのウィーン包囲の時、ここは当時"Gasthaus zum gelben Adler"と呼ばれていて、ウィーンの城壁のバスタイの一部に組み込まれていました。
この場所は雹のように降り注ぐ砲弾のの中にありました。
1963年にここの修復作業が行われた時にこの3つの砲弾が発見されました。
このレストランの歴史的出来事の貴重な一部となっています。
貴重な城壁の名残り 1、貴重な城壁の名残り 2 も参考にどうぞ。