ウィーン21区の奥には地元で有名なホイリゲ街であるStammersdorfがあります。この界隈はStadtwanderwegと呼ばれるウィーン市が定めているハイキングコースの5号線があり、またEuro Vero(ユーロヴェロ)というヨーロッパのサイクリングコースもあるので私は時間ある時に散歩をしたりサイクリングなどを楽しんでいます。
ぶどう畑が広がるウィーンとは思えないのどかな風景が広がっていて個人的には大好きです。
またこの界隈にはMarchfeldkanal (マルヒフェルトカナール)もあり、この運河沿いを散歩したり自転車で走ることもよくあります。
先日ここを散歩した時にはやはり秋の色になっていました。
マルヒフェルト運河は、Niederösterreichから、ウィーンの北側を通り、再びNiederösterreichのRußbachに流れ込んでいる全長約18kmの川のような水路です。
ちなみにRußbachは、Niederösterreich のWeinviertelを流れ、Hainburgでドナウ河に流れ込む約71kmの川です。
マルヒフェルト運河はマルヒフェルト運河システムの一部です。
マルヒフェルト運河システムはドナウ河の水をマルヒフェルト地域に流し、自然地下水の維持と農工業の水使用の持続確保、水害防止、自然の中でのくつろぎを主な目的とした、国とNiederösterreichのプロジェクトです。
運河と言っても実際にここを歩くとわかりますが自然の川のようです。この川の両側に散策コースが整備されていて、のんびり散歩している人や自転車で走っている人が多くいます。
ここには様々な鳥や魚なの生き物も生息していて、ホタルやビーバーも見られます。
写真で見られるようにこの川沿いの木々がすっかり秋の色に変わっていて風情があります。
マルヒフェルト運河には全部で45の橋が掛けられていて、その橋を渡ってそれぞれの反対側に行くことができるようになっています。最初の右上の写真はその橋から見たマルヒフェルト運河です。
運河は散策路よりも低い水準を流れていますので、この散策路からは周りの景色が楽しめます。
上に見られる2枚の写真は散策路から見えるある風景ですが、とてもウィーンとは思えませんね。
トラクターが畑を耕している光景までも見えます。
ウィーン市内でありながらもこのようなのんびりした風景が郊外には広がっています。荘厳な建造物が建ち並ぶかつての帝国の都というウィーン中心部のイメージとは全く違います。