カフェ文化はウィーンでは切り離すことができない重要なもので、100年以上も営業している伝統的なカフェハウスがたくさんあります。
ウィーンでは多くの人が行きつけのカフェを持っていて、カフェは生活に密着していることがよくわかります。
個人のお客様を御案内する時にはお客様の御希望により観光中によく有名なカフェに行きます。
徒歩観光をしているとそれなりに疲れてきますから、ちょっとカフェでくつろぐだけでだいぶ違います。
その時にはお客様に御希望のカフェハウスがあるか、お任せの場合はいくつかのカフェを例に出しお客様の決めて頂いたり、私が個人的に御案内するばあいなど様々です。
個人的には中心から少し行きづらいのが欠点ですがSperlは大好きなカフェのひとつです。
その他にはGriensteidlも結構好きで、ここでは朝食を食べることがよくあります。(Griensteidlの朝食)
団体ツアーでもお茶をすることがよくあります。
通常の市内観光ではお茶することはあまりなく、オプショナルツアーなどによく組み込まれています。
また、ウィーンの森に行った時もよくお茶することがあります。
団体ツアーのオプショナルでは最近Centralに行くことが多く、一週間に3回ぐらい行くこともあります。
カフェCentralではありませんが、王宮のカフェでコーヒーとトルテのテイスティングをするというちょっとおもしろいオプショナルツアーもあります。
テイスティングを提供しているカフェは王宮の一角にあるCafé Hofburgです。
ここではコーヒーとケーキそれぞれ3種類ずつを飲み比べて、食べ比べることができます。
3種類のコーヒーはメランジェ、Schwarzer(シュヴァルツァー) 、Einspänner(アインシュペンナー)です。
メランジェはウィーンで一番飲まれているコーヒーでコーヒーとミルクが1:1で泡立てたミルクがのっています。
写真では手前のの真ん中にあるのがメランジェです。
Schwarzerとはいわゆるエスプレッソですが、地元の人はエスプレッソとは言いません。写真では一番左ですね。
一番右のEinspännerはSchwarzerに生クリームが入っていて、いわゆるウィーンナーコーヒーはこれになりますが、伝統的にはグラスで出されます。
でも地元で一番好んで飲まれているという意味ではメランジェが別の意味でのウィーンナーコーヒーでしょうか。
写真ではあまりわかりませんが、カップのサイズは通常よりも小さくなっています。
これは個人的にはおもしろい企画だと思いますし、お客様も大喜びでした。
ウィーンには様々なカフェの種類があり、コーヒーという名称では伝統カフェハウスでは存在していませんので、
呼び名もそれぞれあるわけです。
代表的な3つのコーヒーをこのようなスタイルで一度に飲み比べることができるカフェはここしかないでしょう。
ちなみにCafé Hofburgはラントマン、カフェ・モーツァルトの系列です。