今年最後のシルヒャー・シュトゥルム

数日間雨模様であったウィーンの街は一昨日の午後から青空が出始め、昨日は澄んだ青空が広がるいい天気でした。今日も予報では昨日と同様にいい天気・・・かと思いきや曇りで気温も10℃に達していません。青空の中での観光は街並みもより美しく見えることや、建造物がより映えて見えるので気持ちも上昇しますし、より楽しいですね。個人旅行で一週間以上ウィーンに滞在される方は今日は天気が悪いから博物館に行ったり、のんびりしよう・・・などと予定を変えられますが、団体ツアーの場合は行程が決まっていますから雨だろうが、雪が降ろうが事前に決められている通り観光しなければいけません。

例えばシュテファン大聖堂の北塔エレベーターに乗ることになっている・・・でも外は雨と強風・・・こんな時でも大聖堂のエレベーターが動いている限り上に上ります。こんな天気の時にはたいてい誰もいません。グロースグロックナーを見に行く・・・大雨が降っていても道が閉鎖されない限り予定は実行されるわけですから上って行きますが、全く見ることができない・・・あらかじめ旅の行程が決められている場合はどうしても制限があります。

 

さて、昨日は団体ツアーでしたがこじんまりとした10名様と1日御一緒しました。青空の下でのシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿はより美しく見えました。昼食はRathauskellerで、その後は街中のちょっとした散策となり、シュテファン大聖堂で観光終了となりました。皆様は夕食までの限られたフリータイムを過ごすため、それぞれ色々な方向に向かわれましたが、私は今年最後のシルヒャー・シュトゥルムを飲みに行きました。

 


 

私はお酒はあまり飲まみませんが、このシルヒャー・シュトゥルムの大ファンですから、毎年時間とタイミングが合えばこのグラーベンのスタンドに顔を出していて、オーナーとは行く度に世間話をしています。シルヒャー・シュトゥルムはおいしいだけでなく、ロゼであるという希少価値があり、ウィーンではどこでも飲めるものではありません。昨日は16:00頃ここに顔を出しました。一昨日の金曜日も顔を出し、オーナーが明日が千秋楽だからと言いました。あっ、もちろん"千秋楽"なんて言葉をオーナーが発したわけではありませんが・・・。昨日はいつもよりもこのスタンドは地元の人でいっぱいでした。左上の写真ではオーナーが立っているのが見えていますね。

簡易テーブルで週末のグラーベンを見ながら、同じテーブルにいた地元の方々と世間話で盛り上がりました。

この時はここで唯一の東洋人の私がオーナーと親しく会話をしているのを見て、話しかけられて、そこから日本についてのことなどを聞かれました。日本人としてシルヒャー・シュトゥルムの大ファンということを聞いて結構感動されてしまいました。この時期にこのシルヒャー・シュトゥルムを楽しみにしている地元の人がやっぱり多いんだなということを改めて実感しました。

 


 

"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。

特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトゥルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。今年最後のシルヒャー・シュトゥルムはこくがあってとてもおいしかったです。思ったよりもアルコール分が少なく、甘さと酸味がほどよくミックスされていました。

 

これが終わるとクリスマスがもうすぐそこまで近づいていることを意識します。

 

 

 

 

 

 

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