久しぶりにちょっとおもいろい階段を取り上げたいと思います。この階段は国立オペラ座裏にあるアルベルティーナ美術館の階段で、ここの展示内容によって階段に描かれているアートが変わります。
第1回目は「マティスとフォービズム」、2回目はアルブレヒト・デューラーの野うさぎ、3回目はMONET BIS PICASSOでした。第4弾は何でしょうか?
第4弾はこんな感じです。太陽が昇っているのが奥に見えていて、手前には人物が何かしていますね。何をしているんでしょう?
この絵を知っている人は多いかもしれませんね。
これはゴッホの「種をまく人」です。
これは"SEURAT、SEGNAC, WAYS OF POINTILLISUM ,VAN GOGH"というアルベルティーナ美術館の展示会で2016年9月16日~2017年1月8日まで開かれています。スーラ、シニャック、ゴッホの3人の名前がタイトルになっています。彼らのスタイルから想像できますがPOINTILLISUMは点描ですね。この階段をひとつひとつ見ていると点描という雰囲気はあまりしませんね。
それではちょっと離れた所からこの階段を見てみましょう。この方が何を描いているかよくわかります。
毎回書いていますが、アルベルティーナは、王宮の一角のAugustinerbastei(アウグスティーナーバスタイ)の上に、もともと17世紀後半に宮廷役所として建てられました。
18世紀の1742~1745年マリア・テレジア時代に、マリア・テレジアの助言者で、宮廷建築監督のEmanuel Silva-Tarouca によって宮殿に改築されました。
美術史博物館の方が遥かに多く訪れますが、ここは国立オペラ座に近いことや印象派の常設展もあることから地元では人気のある美術館となっています。
この階段には常に誰かが上り下りしていたり、座ってくつろいでいる人がいるので、誰もいないこの階段を見るためには朝早くにここに来る必要があります。(笑)