ウィーンの街は緑がとても多い街でくつろげる場所が無数にあります。
"森の都"を街中でも実感します。
でもちょっとウィーンの外に出れば本当のウィーンの森が広がり、その先は山が徐々に高くなっていきます。
それもそのはずウィーンの森はアルプスの一番東側に位置していますから、ウィーンの森と呼ばれていますが、アルプスの一部だったわけです。
オーストリアはヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っている国ですから、ウィーンの森を始め、手軽に楽しめるハイキングコースから本格的な登山まで無数のコースがあります。
私も時間がある時には家族と頻繁に郊外に出かけています。
うちのお気に入りの場所のひとつに"水の世界のハイキングコースMYRAFÄLLE"があり、
ここはMyrabachという川沿いにある滝を上がって行くハイキングコースです。
このハイキングコースは水の世界だけでなく、Niederösterreichの最高峰であるSchneebergが美しく眺められることでも知られています。
そのハイキングコースでは標高664mのHaussteinの頂上に行くことができます。
そこにはGipfelkreuzという十字架が立てられています。
そこからの眺めはとても素晴らしいものがありますが、そこには下の写真に見られるように奇妙な物が設置されています。
一瞬これは何だろう・・・望遠鏡のようなものだろうと思って近づいてみると人が覗けるようになっています。
覗いても望遠鏡ではなくて中は空洞で、そのまま奥に景色が広がっています。
上の写真に見られる小さな長方形の中には奥の方に空が見えますね。
こんな形をしています。
覗く側が狭くなっていて奥に広がって行く形になっています。
実はこれは人が肉眼で覗いて景色を楽しむためのものではなく、この狭い所にカメラを設置して絶好のビューポイントを撮影するためのガイド機能だったのです。
実際にやってみると確かに素晴らしい景色が固定されて写真が撮れます。
しかも外からの光がある程度遮られる効果もあります。
この装置の横に実際に説明が絵で描かれています。
また中のそれぞれの面に本来の景色が反射して特殊な効果を持った写真を撮ることがきるのも特徴のひとつです。
WIENER ALPENと書いてありますが文字通りウィーンのアルプスです。
実際にはウィーン近郊に広がるアルプスですね。
この装置はパノラマ風景が見られる所に意外と多く設置されています。
例えば世界遺産にもなっているセンメリング鉄道の"20 -Schilling -Blick"という有名な眺めが見られる所にも設置されています。