18年後には5.000ユーロの価値が4.286ユーロに下がる?

先日2015年と比べて高くなったもの、安くなったものについて書きましたが、オーストリアは少しづつではありますが物価は上がっています。それを普段意識することはあまりないのですが、スーパーなどで買い物をし、ふと気づくと、あれ~、これってこんなに高かったっけ~、ということがよくあります。また、商品の見た目を変えず、

しかしよく見ると内容量が少なくなっているじゃないか・・・ということが多く見かけるようになりました。

オーストリアは2002年からユーロが導入されているわけですが、以前のオーストリアシリング通貨ではいくらだったのに・・・と考える方は意外とまだ多いんですね。

銀行での利子が全く期待できないこの御時世、そして実際、物価が上がって行き、お金の価値が下がって来るわけですので土地や金への投資をした方がいいと考える人も多くなっています。

Agenda Austriaというオーストリアの研究機関が試算した18年後の5.000ユーロの価値を少し紹介します。

 

 

利子が1.36%の場合               6.557ユーロ
利子が0.69%の場合               5.734ユーロ
利子が-0.77%の場合              4.286ユーロ

 

上の数字は2016年に5.000ユーロを定期にして銀行に預けた場合、18年後にはどのくらいの額になっているかという試算した数字です。

2000年の時の利子を基準にした場合だと6.557ユーロですから1.557ユーロの利益が出ました。

2008年のリーマンショックが起こる前だとそれでも5.734ユーロですから734ユーロの利益があります。

しかし、このまま低金利政策が続けば2034年には5.000ユーロの元金を割って4.286ユーロにしかならないということですから単純に714ユーロの損失ということになります。利子自体がマイナスですから当然元金を割ってしまうことになります。

5.000ユーロの価値が4.286ユーロの価値にしかならなくなるというわけです。

 

そうなると現金を持っている人はやっぱり土地や金などが安定性があるということになるのでしょうか。

 

 

 

 

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