子供の養育費がかかるのはある程度の経済国であれば一緒でしょうか。学校も公立か私立によっても授業料の差などが出て来ると思います。ウィーンでは子供達の両親と話をしたりすると、公立だからいいとか、私立の方がいいとか、逆にどっちが悪いとかということはなく、子供が通うクラスの雰囲気と先生の力量が重要視されています。どんな家庭環境の子供達が自分の行こうとする学校のクラスに入って来るか、先生がしっかりしていて子供達を差別なく教育して行けるかなどよく聞かれます。小学校の場合はこちらは4年制で、4年間同じ先生と、落第をした子は別として同じ友達達と過ごしますから担任の先生がいかにクラスをよくまとめていくかということはとても重要なんですね。オーストリアの場合、公立の学校は授業料はかかりませんが、それ以外のことでそれなりにお金がかかります。教科書以外で学校で使用するものや集合写真や遠足などの費用、大きくなればパソコンも必要でしょう。学校以外でも習い事などやスポーツなどをやっている子供も多いので、それなりのお金がかかります。
オーストリアでは両親が子供のために払う費用が多くなっている傾向にあります。
年間どのくらいの費用がかかるのかというちょっとしたデータがありますのでそれを見てみましょう。
ウィーン |
ウィーン以外の州 |
|
Gymnasium (Oberstufe) | 1.316 | 1.299 |
Berufsbildende Schule | 1.268 | 1.176 |
Gymnasium (Unterstufe) | 1.049 | 969 |
Mittelschule (10~14歳) | 916 | 833 |
Volksschule (小学校) | 641 | 522 |
この統計は年間にかかる費用の平均値で、数字はユーロ通貨です。
Gymnasiumは小学校が終わった10歳から18歳までの大学進学準備校で"Allgemeinbildende höhere Schulen"(こちらでは略してAHS)と呼ばれ、卒業すると"Matura"がもらえ、同時に無試験で大学進学することができます。
こちらではMaturaまでは取得しておけとよく言われています。そのGymnasiummの上級段階で1.316ユーロかかるということです。
Berufsbildende Schuleは職業学校です。
小学校を卒業した10歳の時に、AHSに行くか、Hauptschule (Mittelschule)に行くか選択をします。
子供が大きくなるにつれて、かかる費用も多くなるということですね。
これはあくまでも平均値ですから参考程度にしかなりませんが、日本の平均と比べたらどうでしょうか?