ウィーンは23区で成り立っていますが、中心の1区は旧市街で荘厳な建造物が立ち並ぶかつての帝国の都を今でも偲ばせる街並みです。長く住んでいるとウィーンそれぞれの地域のカラーというものを感じます。言葉ですぐ表すのは難しいのですが、その地域が醸し出す雰囲気というんでしょうか。そこで生活をしている人達の表情とか子供達の雰囲気とかウィーンそれぞれのローカルな空気というものがあります。
そのため、中心部だけではなく、外側をぶらぶら歩きしてもウィーンは飽きない街です。
先日、ウィーン17区HernalsのKalvarienbergstraße界隈をちょっと歩きました。この付近は最近は団体ツアーで利用することがなくなったレストランがあったり、ほぼ毎年日本の学生さん達と訪れる幼稚園があります。
この通りに面してDornerplatzというちょっとした広場があり、そこにはちょっと珍しい光景が見られます。
この広場にはたくさんのカラフルな色をした傘がさされているのです。これは中々見ごたえがあります。
これは"space and place"が提供している一種のモダン芸術でREGEN.WALD₂というテーマです。
space and placeは空間芸術このような広場、空間を利用して様々なアートを提供しています。
ウィーンは私達の街、私達の世界、私達の生活、それぞれ様々なスタイルやカラーがある・・・それらを230個のカラフルな色をした傘で司っています。同時に昼間のこの広場の雰囲気と夜の街灯のような効果がある雰囲気の違いもおもしろいものがあります。
これは8月14日~9月26日まで見ることができます。
ここを通る多くの人が写真を撮っていました。
この広場の名前"Dornerplatz"は18世紀終わりに生まれたJohann Dornerに因んでいて、彼はこの土地の持ち主でこの現在の17区であるHernalsに無償でこの場所を提供しました。
このDornerplatzへはSchottentorから路面電車42番か43番でアクセスするのがいいとお思います。