ウィーンのGrand Hotel

オーストリア国家公認ガイドとして年間を通して仕事をしていると一般観光だけではなく専門の研修ツアーとか企業の視察とか雑誌の取材とか様々な仕事があります。

その中でホテル視察というのも結構あります。

旅行会社が提供する一般ツアーや企業の重要なツアーなど事前にウィーンでのホテルをどこにするか決める時に関係者が候補のホテルをいくつか見るということが多くあります。

ウィーンの場合はリンク道路沿いにはいいホテルが多く並んでいます。

"格式"ということであればインペリアルかもしれませんが、ホテルザッハーのファンの方も多いです。

その中でグランドホテルも有名で、ツアー料金が高い一般ツアー、企業の方、また個人旅行の方などが幅広く多く利用されています。

 

グランドホテルを視察することも多く、最終的にこのホテルに決められる方も多いですね。

ヨーロピアンとアメリカンをミックスしたようなスタイルで国立オペラ座からもすぐですし、使い勝手がいいグランドホテルは人気があります。

 

このグランドホテルの部屋をちょっと見てみましょう。

 

グランドホテルはリンク道路が建設中の1863年にHotelgeschäftes zu Wienの創始者であるAnton Schneiderによって、建築家Carl Tietzにより宮殿風に建てられました。

1870年にはホテルとして機能しています。

1989年には日本のANA (全日空)がここを買い、リフォームして1994年にANA グランドホテルとしてオープンしました。

2002年には全日空はここをJJW Hotels & Resortsに売り、その後"Grand Hotel"と改称されて現在では

"The Leading Hotels of the World"に属しています。

 

部屋数は200以上もあり、スタンダートからプレジデントスイートまで8つのカテゴリーがあります。

いくつか紹介します。

 

 

 

<スタンダード>

 

グランドホテルのスタンダードはSuperior Zimmerとして提供されていて、全部で88室です。

部屋の広さは30m²~35m²で、暖かく、そして上品な内装になっています。

ここはツインの部屋ですね。

日本の皆様には習慣的にダブルよりもツインの方が好まれます。

 

 

 

 

<デラックス>

 

デラックスのカテゴリーでは部屋が35m²~45m²で広くなり、内装もスタンダードと比べるとちょっとエレガントになっています。

全部で36室あります。

こちらはダブルの部屋ですね。

グランドホテルではこのクラスはスタンダートのひとつ上のカテゴリーとなります。

 

 

 

 

<ジュニアスイート>

 

ジュニアスイートは全部で19室あり、広さは60m²とかなり広くなっています。

ここはコの字型のようになっていて、奥に寝室とバスルームがあります。

内装も非常にエレガントで、部屋の中にも外からの光がたくさん入ります。

ちょっとしたキッチンもついています。

 

<プレジデントスイート>

 


 

プレジデントスイートはこのグランドホテルの最高のカテゴリーです。

部屋の広さは220m²もあり、居間、書斎、ダイニングルーム、寝室と分かれていてバルコニーからリンク道路を眺めることができます。

隣接するジュニアスィートをコネクトできるのでその際には280m²として使用できます。

 

ここはもうホテルではなくて裕福な住宅です。

 


 

今回はGrand Hotelをちょっとテーマにしてみましたが、ウィーンには星の数ほどホテルがあります。

立地条件や部屋の清潔度、値段などを当然考慮して予約をされると思います。

ウィーンは広い街ですからホテルも時間をかけて探して下さい。

 

 

 

 

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