全長2.800km以上もあるドナウ河はヨーロッパでは2番目に長い河ですが、そのドナウ河の最も美しい場所はオーストリアのヴァッハウ渓谷で世界遺産にも登録されていて、私も大好きな所で毎年何回も行きます。
ヴァッハウ渓谷に行くと、たいてい午前中はメルクの重要なバロックの修道院を見学し、
昼食を食べた後、午後は船下りをします。
船下りはメルク~デュルンシュタインが定番で、デュルンシュタインを少し散策し、ウィーンに戻るという内容です。
こちらはヴァッハウ渓谷では一番有名な街デュルンシュタインをドナウ河から眺めた定番な光景です。
一番上には廃墟のクエンリンガー城が見えます。
のんびりとその船下りをしている時には周りの美しい風景やぶどう畑などを見ている方が多いと思いますが、よく見るとドナウ河沿いの岸部分には定期的に数字のプレートを見ることができます。
左の写真に見られるように"0"と書かれた石のプレートのようなものが埋め込まれていますね。
ヴァッハウ渓谷の船下りをしていると、
この数字のプレートはドナウ河の両岸に見ることができます。
注意してい見ていると、0→9→8→7・・・3→2→1→0→9・・・という繰り返しで登場しています。
この数字は100mごとに埋め込まれていて船で下って行くとドナウ河の流れが速いので、結構な速さでこのプレートを確認することができます。
さらに"0"プレートの所だけには、この写真に見られるように、黒地に白い字で数字が書かれた道しるべのようなものが立てられていることに気づきます。
このプレートが見られるのは前述した数字のプレートが"0"の所だけです。
写真では"64"という数字が大きく書かれていて、その上には"19"という数字も見られますね。
これはどういう意味でしょうか?
実はこの数字は"1.964km"という表示で、この場所はドナウ河を黒海から測って何km地点かということを示しているんですね。
ドナウ河は黒海から距離を測っているんです。
この場所はヴァッハウ渓谷ではなく、Tullnというエゴン・シーレが生まれた街でウィーン中心部から直線距離では30kmも離れていない所にあります。
秋のドナウ河、春のドナウ河、ウィーンのドナウ河にある閘門 1,
ウィーンのドナウ河にある閘門 2、ウィーンのドナウ河にある閘門 3、
ヨハン・シュトラウスの"美しき青きドナウ"、ドナウ運河が始まる場所にあるNussdorfer Wehr und Schleuseanlageなども参照して下さい。