最近ウィーンに来られる団体ツアーでは、午前に全員で市内観光をして、午後には昼食込みのオプショナルツアーとして旧市街地のシュテファン大聖堂や王宮界隈を徒歩観光するというのが多くあります。
ウィーンの歴史が一番詰まった旧市街は歩かなければ見られない所がほとんどで、とても奥が深いです。
ウィーンの市内観光ではシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿、リンク道路を周るのが一般的で、リンク道路の内側をじっくり歩いて徒歩観光することが少ないんですね。
ガイドの立場から言わせて頂ければ、旧市街を徒歩観光する機会が増えているのは喜ばしいことです。
旅行でウィーンに来られる場合は団体ツアーであろうが個人ツアーであろうが普通は日程が決まっていますね。
特に団体ツアーの場合は事前にしっかり観光内容が決められていることがほとんどですから、観光の日に雨が降ろうが雪が降ろうが、外の気温がマイナスになったとしても観光するわけです。
そういう意味では天気の良し悪しは運・・・ということになります。
ウィーンの街もそうですが、石造りの建造物が多いヨーロッパの街は天気が良くて青空が広がればより街が美しく見えるわけですが、逆に曇りや雨だと街が暗く見えてしまうという欠点もあります。
やっぱり天気がいい方が観光も当然楽しくなります。
ウィーンの街は絵になる歴史的建造物がたくさんあり、そのような建物が青空の背景に見えるとより印象的に映ります。
ある日の午後、旧市街を皆さんと徒歩観光した時のひとコマをお届けします。
日差しが一番強くなるある暑い日の午後4時頃で、この日は35℃近くありました。
左の写真は王宮の一角で盛期バロック様式の帝国官房棟、右も王宮の一部であるアマリエ宮です。
どちらも建築様式にがあり、青空が背景となってより建物が美しく見えます。
同じ時間帯に撮影しましたが、太陽の当たり方の違いで空の色も違って見えます。
こちらはウィーンのHofburg 王宮 2を御覧下さい。
左上の写真も王宮の一角でミヒャエル宮です。
こちらはネオ・バロック様式の荘厳な部分で、一種の門のような建築になっています。
ウィーンのHofburg 王宮 5を参照して下さい。
ここにはミヒャエル広場というローマ時代の遺跡が見られる広場があり、このミヒャエル宮はこの広場の顔とも言えます。
その広場には右の写真に見られるミヒャエル教会があり、ゴシック様式の印象的な塔が空に伸びています。
この日の午後は雲ひとつすらない完全な青空でした。