歩行者天国になったリンク道路

ウィーンの中心部で3大歩行者天国と言えばケルントナー通り、グラーベン、コールマルクトです。

中でもケルントナー通りはたいていのガイドブックで一番の目抜き通りと書かれていて、国立オペラ座とシュテファン大聖堂を結んでいます。しかし、一番美しい歩行者天国と言えばグラーベンで、ケルントナー通りよりもはるかにヨーロッパ的で建築的にも美しい建物が並んでいます。

団体ツアーの場合は大型バスで観光するので、シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿といった中心から離れた歴史的重要な場所を優先的に回り、リンク道路を走ります。

このリンク道路が歴史的、建築的にもとても重要で必ずと言って言いほど車窓観光します。

 

リンク道路は今年没後100年祭であるフランツ・ヨーゼフ1世が1857年に城壁の取り壊しを決定し、次の年から作業が始められ、1865年には開通していますので去年2015年がリンク道路完成150周年記念でした。

19世紀後半のヨーロッパの色々な建築様式が登場するウィーンのリンク道路はヨーロッパの街にある同時代の建造物の中ではおそらく一番有名でしょうか。

このリンク道路は年間を通して私が思うにかなり頻繁にイベントやデモのため全面、もしくは部分的にクローズします。そうなると観光に大きな支障を与えます。道路が渋滞するだけでなく、お客様の旅の予定に書かれているように車窓から見ることが制限されてしまいます。

例えば今年の5月1日も朝早くからリンク道路がクローズされていました。

 


 

上の2枚の写真は国立オペラ座界隈のリンク道路の真ん中でそれぞれの方向を撮影しました。

リンク道路は3車線平均で、その真ん中に立っていることがわかりますね。

左の写真は美術史博物館方面で右はSchwarzenbergplatz方面です。

全く車が走っていない状況で、気持ちよく堂々とリンク道路の真ん中を歩けます。

 

右の写真は国立オペラ座です。

リンク道路上にカメラを置いて撮影しました。

国立オペラ座前には何やら準備している人達が映っていて、オペラ座正面にはオーストリアの国旗が掲げられているのが見えます。

この5月1日はメーデーだったので、午前中はそれに関係する様々な団体がここを行進しました。

この時はちょうどリンク道路が閉じられた直後でまだ行進は始まっていませんでした。

普段交通量が多いリンク道路は大型バスやミニバスなどで観光で、また自らも車を運転して走る所なので歩行者として真ん中を歩けるというのはとても気持ちのいいものです。

 

 

 

 

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