ウィーンは100年以上も続いている有名な歴史ある伝統カフェから地元人に根付いたローカルな一般カフェ、そしてスタバのようなカフェまで様々です。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にも登録されているので、ウィーンに来たらやっぱり有名なカフェハウスに最低一度は入って、ちょっとくつろぐ時間も必要です。
私の場合は毎日様々なお客様を御案内していますので、時には静かに物思いにふける時間が必要です。
そんな時にカフェに足を運びます。
また、次の仕事まで時間的に中途半端で家に帰れないような時によくカフェを利用します。
私にとってもカフェハウスは重要で、ウィーンの文化に忘れてはならないものです。
もう何回も書いていますが、個人的にケーキが一番おししいのはハイナーなのでよくハイナーには足を運びますが、一番私が好きなカフェはSperlです。
でもここは中心からちょっと行きづらいので、時間が限られている時にはどうしても中心地になります。
それ以外にも有名なカフェがたくさんあるので、どれにしようかと選ぶのもまた楽しみのひとつとなっています。
個人的にGriensteidlも好きで、デーメルなどと違って慌ただしさがなく気軽に寄れます。
今日はここのザッハートルテをちょっと話題にしましょう。
こちらがカフェGriensteidlのザッハートルテです。
ホテルザッハーのザッハートルテやデーメルのザッハートルテにはトルテの上にトレードマークのチョコレートが乗せられていますが、ここのザッハートルテには何もありません。
本当にシンプルなチョコレートケーキに見えます。
ザッハーには定番の甘くない生クリームがつきます。
トルテの左に見えるのはウィーンで一番多く飲まれているメランジェです。
この組み合わせはウィーンではかなりオーソドックスですね。
Griensteidlのザッハートルテをちょっと拡大してみました。
ザッハートルテには杏子のジャムが入りますが、
ここのはデーメルのザッハートルテと同様スポンジの最上階にジャムが入っています。
しかし、よく見るとスポンジの中にも3か所杏子のジャムが入っていることがわかります。
ホテルザッハーのオリジナルザッハートルテとデーメルのザッハートルテの両方をミックスしたような感じです。
チョコレートもかなり濃厚で、やはり食べた感触が2軒の老舗とはちょっと違います。
ザッハートルテはポピュラーなトルテですからどこカフェやレストランでも食べることができます。
必ずしも伝統にこだわらず、色々なカフェでのザッハートルテを食べ比べてみてもおもしろいかもしれません。