最近毎日のようにベルヴェデーレ宮殿に入場する観光が続いています。以前はベルヴェデーレ宮殿というとバスから降りて上宮の後ろからウィーンの中心に向かって見える美しい眺めを楽しんでまたバスに戻ることが普通でしたが、2012年のクリムト生誕150周年記念の年からここは入場観光することが本当に多くなりました。
ある週は7日ここに入場した時もあります。つまり毎日ですね。
日本でもクリムトを好きな方が増えてきていることがわかります。
ウィーンの何かが有名になることは嬉しいことです。
このベルヴェデーレ宮殿はエントランス、大理石の間を除いて絵画コーナーは撮影禁止であることは有名です。
しかし・・・
先週から何と!!絵画コーナーも撮影が許可されました。
でもこれからずっと・・・というわけではありません。
先週皆様にここの絵画を御案内している時にある観光客がクリムトの風景画の撮影をしていました。
私は国家ガイドとしての仕事柄、写真禁止の場所で写真を撮っている観光客を見つけたら自分のお客様ではなくてもよく注意をしています。博物館などのルールですからね。
撮影禁止の場所で撮影している人を見ている私のお客様だっていい気持ちがしませんし、自分だってそれなら撮影したいのに・・・と思われるでしょう。
でもこの日はよく見ると奥の部屋でもたくさんの人が撮影していましたからいつものようにすぐ注意はしませんでした。
係に問い合わせをした所、今週だけは撮影が許可になっているということでした。
今週だけ~? どういうことですか~? ・・・と聞いたら係は呆れながら答えました。
今、話題になっているポケモンGOの影響で館内の撮影が全面的に許可されているということでした。
ポケモンGOのことは知っていましたが、まさかベルヴェデーレ宮殿がポケモンGOの影響を受けるとは思いもよりませんでした。
しかし、館内ではポケモンGOなんかをやっている空気はなく、皆さんが絵画を撮影することに専念しているようでした。
普段、撮影禁止のこの美術館ですから皆さんはラッキーと言わんばかりにクリムトの絵画を撮影しまくりです。
上の4枚の写真はその状況をちょっと撮影してみました。
クリムトの接吻の間では撮影する人が絶えません。
私のこのコーナーでベルヴェデーレ宮殿の絵画展示空間の画像をアップしたのは今日が初めてです。
撮影禁止の場所は当然、ここにも掲載しません。
先週も数日、ここを御案内しましたがその時のお客様は皆さん喜ばれて私の説明よりも写真を撮ることに熱中されていたようでした(笑)
当然、私も個人的にここで写真が撮れるのはうれしく思いました。
私もこの美術館の主要作品を全て撮影しましたので、いつかこのコーナーで登場させたいと思います。
昨日もベルヴェデーレ宮殿の上宮を御案内しましたが、撮影は先週だけだったはずが、今週までOKということでした。もっとも流動的に規則が変わる可能性もあるかもしれませんが・・・。
その時の係は苦笑いをしていました。
今週ベルヴェデーレ宮殿に行く方はラッキーですよ。