普段見慣れている街並みを別の角度から見た時の新鮮さや、あまり見ることができない角度からの風景などをテーマにしているこのタイトルもお馴染みになりました。
前回のウィーンのちょっと珍しいアングル 33ではウィーン中心部にある国会議事堂とウィーンの南の森にある
ハイリゲンクロイツの修道院の教会の塔をテーマにしましたが、今回は中心ではありません。
こちらはどこの場所かわかりますか?
川が2本あるように思えますが実は1本で、この部分だけ2つに分かれています。
ウィーンで川と言えばドナウ河がすぐに思いつきますがここはそのドナウ河の運河です。
ドナウ河はウィーンに入る直前で本流と新ドナウの2つに分かれ、その後まもなくして本流から運河が枝分かれしていき街の中心へと流れていきます。
この部分は運河に枝分かれしてすぐの場所でドナウの上流の方に向かって眺めています。
左の奥の方には何か像が立っているのがわかりますがここはNussdorfer Wehr und Schleuseanlage(ヌスドルファー・ヴェーア・ウント・シュロイゼアンラーゲ)と呼ばれているオットー・ヴァーグナーの歴史的建造物で、右側の部分は船が通行できる閘門となっています。
撮影した場所は車が多く走っている道路で、私も車でここをよく通りますが、通常ここで車を停めて見ることはできません。
下の方からこの辺りを散策した時に、階段を上がってこの通りに出てきました。
こちらは言わずと知れたヴァッハウ渓谷では一番有名な街デュルンシュタインです。
この街のシンボル的な聖堂参事会修道会の教会の塔がよく見えていますね。
通常はドナウ河から船に乗っている時やドナウ河沿いのプロムナードからこの教会を見るわけですが、奥にドナウ河が流れていますから全く逆から眺めていて、しかも眺めているのはちょっと水準が高いです。
こ眺めはデュルンシュタインのメイン通りからではもちろん無理です。
この街の上の方には廃墟のお城クエンリンガー城がありますが、そこへ向かう途中の坂道の一角に視界が開けた所があり、そこからこの印象的な眺めが楽しめます。
ドナウ河からは見ることができない修道院の構造や周辺の建物の屋根などが美しく見え、ドナウの反対側の景色も見られるのでお勧めです。
時間があればさらに上って行き、クエンリンガー城の上に立つことをお勧めします。