日本でやっていた仕事とは全く違いますが、オーストリアの国家公認ガイドという仕事は天職だと思っています。
日本からのお客様にウィーンの奥深さを始めとして、美しいこのオーストリアの魅力をもっともっと伝えてそれを知って頂いて共感して頂くことに喜びを感じます。
私の仕事はウィーンの様々な場所から始まりますが、団体ツアーの場合は圧倒的にシェーンブルン宮殿から始まることが多く、ベルヴェデーレ宮殿、国立オペラ座やもちろんホテルなども多いです。
場合によってはザルツブルクやメルク修道院、ミュンヘンやプラハやブダペストから始まることもあります。
遠くから始まる場合はたいてい前泊して翌日の朝、お客様とミートします。
先日、朝に市立公園を散歩したことを話題にしましたが、今回は6月中旬のある朝、中心界隈のホテルに向かう途中にカールス教会前の公園を散歩しました。
この日も朝からいい天気で青空が広がっていました。
ウィーンフィルの本拠地である楽友協会ホールの前を通りながら、カールス教会が立っているResselparkという公園に大通りを渡って行きました。
朝早いこともあって車の量は少なく、1台も車が走らない状況もありました。
このバロック様式のカールス教会はヨーロッパでも重要なバロック建築で国立オペラ座のかなり近い場所にあるにもかかわらず、団体ツアーの場合はこの近くに皆さんと来ることは残念ながら非常に少ないです。
この公園は地下鉄のKarlsplatz駅にもつながっていますので、普段はかなりたくさんの人が歩いていますが、この時間帯には誰もいませんでした。
作曲家のブラームスがこのカールス教会すぐ横にある住居で亡くなっていて、楽友協会でも仕事をしていたので、この公園の一角にはブラームスの記念像があります。
仕事では様々なお客様に御案内をし、色々な話をします。
1日しゃべりっぱなしなので、1人の時間というのも必要で、仕事の始まる前の朝のちょっとした時間は重要です。