ウィーンは休暇シーズンに入りました。
7月、8月は休暇シーズンで地元の人が多く地元を留守にする時です。
学校も長い夏休みですから、親御さん達もそれに合わせて休暇を取り家族で出かける方が非常に多いです。
ドイツ語で休暇は"Urlaub" (ウアラウプ)と言います。
ウィーンの街は地元の人が少なくなっても、逆にヨーロッパからや日本の皆さん、世界から多くの人が訪れてくれますので観光客の姿が多く目立つ時でもあります。
今日は毎年この時期に話題にしている黄色い花を今年も登場させたいと思います。
ドイツ語ではBlasenesche(ブラーゼンエッシェ)とかBlasenbaum (ブラーゼンバウム)とも呼ばれ、
学名でKoelreuteria paniculata、日本語ではモクゲンジです。
ムクロジ科のモクゲンジ属で、落葉高木です。
原産は南東アジアで、おそらく中国かもしれませんが、日本でも日本海側に見られます。
背丈も高く、黄色い花をたくさん咲かせるので、遠くから見てもハッキリわかります。
上の2枚の写真はウィーンのそれぞれ別の場所に咲いているモクゲンジです。
左が国立オペラ座のすぐ裏、カフェ・ティローラーホーフの前に咲いているもので、2016年6月23日 13:45頃、
右はシェーンブルン宮殿正門の大通りを渡った所に咲いているもので、2016年6月29日 9:40頃の撮影です。
開花時期は6月中旬~7月で、花は1cmぐらいの幅で50cmぐらいの円錐状に黄色い花をたくさんつけます。
高さは15mぐらいまでで遠くからでも十分目立ち、ものによっては枝が横の方に伸びているのもあり、全体で見える形は不揃いであることが多いです。
葉は20~35cmぐらいでしょうか。
花が咲いた後には、袋のような実がたくさん見られます。
モクゲンジは中央ヨーロッパに1750年に原産地から入って来ました。
本来暖かい気候に適しているにも関わらず、こちらヨーロッパの冬にも十分耐えられます。
ムクロジ科は2000種類以上あるようですが、このモクゲンジだけが唯一中央ヨーロッパで観賞用として用いられています。
ウィーンの街中ではこのモクゲンジが観賞用として広場、公園、街路樹など多くの所で見ることができます。