ウィーンのちょっと珍しいアングル 33

このタイトルもお馴染みになりました。

普段見慣れている風景でも様々な角度から見ると全く別のものに見えて新鮮さを感じます。

前回のウィーンのちょっと珍しいアングル32ではシェーンブルン宮殿の皇太子庭園とベルヴェデーレ宮殿の下からの眺めを紹介しましたが今回はウィーンのリンク道路からひとつとウィーンの森からひとつ取り上げます。

 

こちらはかなり特徴的なのでウィーンに詳しい方であればすぐに何の建物かわかると思います。

ギリシャ神殿スタイルのこの柱と言えば国会議事堂がすぐに思い浮かびますね。

国会議事堂はリンク道路沿いに1883年にテオフィル・フォン・ハンセンによって建築された荘厳なギリシャ神殿スタイルの建造物です。

ハンセンの建造物はウィーンの街にたくさんありますが、例えばウィーンフィルの本拠地である楽友協会ホールも彼によるものです。

彼はデンマーク人ですが、ギリシャで学びそれを生かして民主主義のシンボル的であるギリシャ神殿スタイルで国会議事堂をプランしました。

この国会議事堂の正面部分の空間から、国立オペラ座方面に向かっての眺めで、奥の方に国会議事堂の一番左の部分が見えています。

柱の上にはよく見ると"Kompositkapitell" (コンポジットカピテル)と呼ばれている装飾があります。

コンポジットカピテルはイオニア式とコリント式を組み合わせたものです。

本来であればアーチの奥に見える風景に入れてもよかったのですが、

国会議事堂は意外とこの入口に来る方が少ないのでこのタイトルに含めました。

 

 

 

こちらはこのコーナーでは頻繁に登場する、教会の塔がちょっとつき出たように見えるアングルですが、ウィーンのシュテファン大聖堂ではありません。

これはウィーンの南の森の一角にあるハイリゲンクロイツ修道院です。

でもこのタイトルで登場させていますからもちろん通常の場所から見ているわけではありません。

この眺めは正方形に囲まれた回廊の中にある中庭からの眺めですが、教会の塔をほぼ真上に見上げたこの角度は回廊からは見ることができません。

実際にこの中庭に立ち入って撮影しました。

塔の手間には古そうな石が組まれたロマネスク・バシリカ様式の教会の上の部分が見えています。

教会内から見るととても印象的な部分です。

 

 

 

 

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