オーストリアはかつての帝国時代、多民族国家であり、ウィーンの街はその帝国の都でしたから、その名残が今でも見られ、多くの外国人が住んでいます。
私も日本人ですからその外国人の中に入りますが、ウィーンの街に日本人は他のヨーロッパの大きな街と比べればそんなに多くは住んでいません。
在留届を出している日本人は1200~1300人弱ぐらいでしょうか。
それでも日本文化を紹介する小規模なイヴェントが年間を通してよく行われていて、地元の人も楽しみにしています。
4月の紹介した桜の森祭りなどはそのひとつです。
先日、やはり毎年恒例となっているJapanisches Fmilienfestが行われました。
"Japanisches Fmilienfest" (日本のファミリー祭り)は毎年この時期に行われ、今年は
6月12日でした。
場所は王宮の新王宮のSäulenhalleという美しい空間で行われますが、昨年からここは修復工事をしている関係上、昨年と同様、古楽器博物館の入口がある最上階の階段ホールで開かれました。
上の写真がこちらで配られた宣伝を兼ねたチラシです。
主催は武器・鎧博物館、墺日協会、オーストリア日本人会です。
うちの子供もこのイヴェントには毎年参加させて頂いているのでこの日は最初からここにいました。
子供達の出し物、合唱、着物の着付け、
弓道などが披露され、また奥のコーナーでは写真に見られるようにテント小屋が設置されお団子や飲み物が販売され、ホールの一角には盆栽や生け花も展示されていました。
また折り紙、習字、囲碁、茶道といった日本文化に触れられるコーナーもあって地元の人達を中心に多くの訪問者がありました。
私は普段、日本からオーストリアやウィーンに来られる皆様にヨーロッパ文化を御案内している立場ですが、日本人として、ウィーンの街で自国の文化に触れられることはとても素晴らしいことだと思います。