ウィーンにはおいしいケーキが食べられるカフェ・コンディトライ(お茶ができるいわゆるケーキ屋さん)がたくさんあります。
そのため、ちょっとメランジェを飲みに行こうと思っても、おいしそうにケーキが並んでる
ウィンドウを見ると、ついついケーキも注文してまうことがよくあります。
もう何回も書いてますが地元で定評があるのはやっぱりハイナーやオーバーラーが真っ先に挙がってくると思いますが、それ以外でもケーキがおいしい所はいくつもあります。
ちょっと前に今ちょっとはまっているケーキとしてErdbeeromeletteを紹介しましたが、これはイチゴですから時期ものなので、今日は年間を通してどこでも食べられる定番なケーキについて少し書きましょう。
こちらはエスターハーズィトルテ
です。
最初に見た感じは砂糖を固めた白い表面にチョコレートの薄い線が何本も入っているという印象的な姿です。
これは19世紀末から20世紀初頭のハプスブルグ帝国時代にブダペストのケーキ屋さんから広がったもので、今日でもハンガリーや
オーストリアでも人気があるトルテとなっています。
"エスターハーズィ"という名からおわかりのように、ハンガリーの大貴族の名前で、
ここにハイドンも永らく仕えていました。
アイゼンシュタットにはエスターハーズィ宮殿があることで有名です。
このエスターハーズィ家のパウル3世の名前からとられたということになています。
基本はスポンジとバタークリームが交互に重なっているもので、一番上にはチョコレートの飾りが付けられます。
スポンジの中にはアーモンド(ヘーゼルナッツ)がすり潰されていて、さらにケーキの外側にも焼いたアーモンドが付けられています。
何層にもなっているクリームとスポンジの食感がたまりません。
ここで紹介したエスターハーズィトルテはもちろんハイナーのもので、メランジェとの組み合わせも抜群です!